卒業生が語る“現在”

理学療法学科 2012年3月卒業|滋賀医科大学医学部附属病院 勤務|飛田 良さん

“理学療法士として故郷である滋賀県に貢献したい!!”

私は現在、滋賀県で唯一の特定機能病院※で理学療法士として働いています。そこには国立大学病院としては初の試みとなる回復期リハビリテーション病棟があり、一つの施設で病気の発症から自宅復帰に至るまで一貫した治療やリハビリが提供されています。私は昨年度より、入職してからずっと配属を希望していた「心臓リハビリテーション部門」に配属となりました。そこでは、心筋梗塞や心臓の手術を終えられた患者様に対し、一般的な運動療法の他に、疾患への理解や食習慣の改善、さらには退院後の生活指導まで、心身ともに幅広くサポートすることで早期の社会復帰を目的としています。心臓リハには大学の実習で今の病院に訪れたときに関心を持つようになり、毎日すごく充実しています。そして私の故郷である滋賀県は、この分野への取り組みが全国的にも少し遅れている地域だと言われています。私は理学療法士として「故郷である滋賀県に貢献したい」と考え、理学療法に関する専門知識を学べる畿央大学に入学することを決意したんです。
(※高度先端医療に対応できる病院として厚生労働大臣が承認した病院。)

先生の熱い想いに応えたいと思い、
 もう一度最初からやり直そうと心に決めた。

畿央大学の理学療法学科において、「リーダーとして活躍できる理学療法士育成」が目標とされています。大学では日本の理学療法界のトップを走る先生方が、臨床の現場を視野に入れた講義を実体験に基づいてレクチャーしてくださいます。常に最先端の医療知識とスキルを追求し、医療の発展に貢献する姿勢を学べるのは、この大学の魅力ですね。ただ私は1回生の頃、自宅から片道2時間半かけて通学していたということもあり、入学後の成績は下がる一方で…。通学を言い訳にして勉強に身が入らない日々が続いていました。そんな様子を見て、先生はいつも叱咤激励の言葉をかけてくださいました。私はその熱い想いに応えるために、もう一度最初からやり直すことを心に決めたんです。両親を説得して大学の近くで下宿生活をはじめた私は、それまでの日々を取り戻すために必死で勉強しました。私が夢を叶えることができたのは、先生のおかげなんです。

奇跡が起きたのは、実習最後の日のこと。

実習先の回復期リハビリ施設で、私はある患者さんと出会いました。その方は脳梗塞で倒れて以来、右半身を自由に動かすことも、うまく言葉を発することもできませんでした。病気によるショックで、なかなかリハビリに前向きになれない日々が続きました。それでも、できる限り患者さんに言葉をかけ続けました。奇跡が起きたのは、実習最後の日のことです。患者さんは利き手とは反対の手を使い、紙にゆっくり「とびたくん ありがとう」と書いてくれました。その手紙を読んで、患者さんと手を取り合って号泣してしまいました。デスクの前には、今もそのメッセージが大切に飾ってあります。決してきれいとは言えない文字で精いっぱい綴られたそのメッセージは、僕の一生の宝物になりました。今思えば、これが理学療法士としての第一歩だったように思います。

夢は、願っているだけじゃ叶わない―。

私は入職してすぐに「全国規模での学会発表」「医療論文の投稿」「心臓リハビリテーション指導士免許の取得」という3つの目標を立てました。学会発表と論文はすでに達成することができたので、あとは心臓リハビリテーション指導士の資格試験を残すのみです。私は将来、県下の心臓リハビリテーション分野の発展に貢献したいと考えています。“夢は願えば叶う”と言いますが、私はそう思いません。夢と本気で向き合う勇気をもってこそ、その第一歩を踏み出すことができると思うんです。理学療法士になると心に誓った日のことを忘れず、この仕事に誇りを持てるよう頑張ります!

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