卒業生が語る“現在”

健康栄養学科 2009年3月卒業|株式会社 井上天極堂 勤務|山田 悠加里さん

管理栄養士の知識を生かして、一般企業に就職することを決意。

私は現在、奈良県にある食品メーカーで働いています。入社当時はできあがった商品に問題ないかを調べる菌検査を担当していました。品質管理という部署で検査や書類作成、開発を行っていますが、品質へのこだわりと新商品開発のスピードアップをめざして、入社4年目から主に商品開発を任されています。学生の頃は「病院や保育所の栄養士になりたい」と考えていたこともありましたが、実習に参加しても自分の性格ややりたいことと合っているかと言われるとあまりピンとこなくて…。悩んだ末に、管理栄養士の知識を生かして一般企業に就職することを決意したんです。この業界にはライバル会社もたくさんありますし、幅広い世界と向き合える今の職場には、とてもやりがいを感じています。

学生時代に毎日開いていた教科書や授業ノートが参考書に。

現在は「葛(くず)」という食材を使ったお菓子などの商品を開発しています。自社商品の開発や営業担当者から依頼を受け、クライアントの要望に合わせて商品の提案もしていきます。お菓子づくりはほんのわずかな分量の違いや作り方の違いで味に大きく影響したり、調味料や添加物にもたくさん種類があり、知識不足を痛感することもしばしば。学生時代に毎日頭を悩ませていた教科書や授業ノートは、今でも参考にしています。「もうこんな勉強、無理!」と思ったこともあったけれど、それを乗り越えた経験が今では私の強みになっていると思います。私は葛の魅力を、もっとたくさんの人に知ってもらいたい。葛は地元である奈良県の人たちにもあまり認知されていないというのが現状なので、これからも私たちが伝統的な葛の製法を守り続けていきたいですね。

今までに作った試作品の数は、数えきれない。

弊社の商品を買っていただくと、“お客様のお声”と呼ばれるアンケートハガキが一緒に入っています。自分が考えた商品の評価が上々だと、次の商品開発に自信をもって取り組むことができますね。お客様の感想や要望がダイレクトに届くというのは、大きなやりがいにつながっています。とはいえ商品開発の担当になったばかりの頃は、もう少しスムーズに試作品が商品化されるものだと思っていました。今までに作った試作品の数なんて、もう数えきれないほど。開発した試作品は「NO!」と言われてしまうことがほとんどです。今後は、お客様が求めているものを商品化していくことが、開発するうえでの課題ですね。

やっぱり働くなら、自分がいちばん楽しいと思えることを仕事にするべき。

高校生の頃にイメージしていた「大学生活」は、もっといろんな授業を自由に選択できるものだと思っていました。だけど、専門性の高い技術を身につけるためには想像以上に勉強しなければいけなかったし、逃げ出したくなるような出来事もたくさんありました。だからこそ休みの日にクラスのみんなとキャンプをしたり、貸切バスで城崎までカニを食べに出かけたりしたことが、普段の何倍も楽しく思えたんです。そして私の場合、それは今の職場にも言えることです。「本当に良いものをお客様に食べていただくためにはどうすればいいんだろう?」とみんなであれこれ話し合いながら商品開発に没頭していると、あっという間に時間が過ぎてしまうんですよね。やっぱり働くなら、自分がいちばん楽しいと思えることを仕事にするべきだと思います。4月には新しく健康栄養学科の後輩も入社する予定なので、先輩としてみんなが「楽しい」をテーマに働ける環境をつくっていけるといいですね。

 

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