卒業生が語る“現在”

人間環境デザイン学科 2008年3月卒業|株式会社 ライフ建築設計事務所 勤務|中林 祐貴さん

まだこの世界にないものをゼロから想像して、それを現実にする仕事。

小さい頃から絵を描いたりモノを作るのが好きで、集中すると時間そっちのけで作業に没頭していました。まだこの世界にないものをゼロから想像して、それを現実にする面白さっていうのが、今もいちばん好きです。現在は大阪にある建築設計事務所に入社し、自分のアイディア、イメージを形にし、コンサルティングを含め、建築物を総合的にプロデュースする意匠設計の仕事をしています。「クライアントの理想を吸い上げたイメージを設計図に落とし込んでいく仕事」と説明すると難しく思われがちですが、自分の考えたものが世の中にできていくというのは、とても夢のある仕事です。もともと好きではじめたことが仕事となり、ずっと自然体で働いていられるというのはすごくありがたいことですね。

畿央大学には、自由な発想を認めてくれる環境があった。

自由な発想って、経験を積めば積むほどその範囲が狭くなるものだと思います。まわりの人に「いけないこと」、「みんなと違う考え方をしてはいけない」というような空気があったり。そういう世界しか知らなかったら、きっと今の自分とは違う価値観の中で生きていたんじゃないかと思いますね。でも畿央大学には、固定観念にとらわれない自由な発想を認めてくれる環境がありました。先生が発表した1つのテーマにだって、10人いれば10人の世界が生まれます。みんながまわりを気にせず、自由に自分を表現できる環境があったからこそ、友達もみんな自分の世界観を持っている。自分の感性に自信を持つことの重要性は、社会に出てから肌で感じるものだと思います。それがないと、人と同じモノしか作れないですから。そう考えると、日常の中にあるものをまったく別の角度から見るという事が、この仕事を楽しくできる秘訣なのかもしれません。

いくつになっても、きっと設計のことを考えている。

社会人になった今の方が、学生の頃よりもわからないことに直面する場面がたくさんあります。職場の方針が「とにかくやってみろ!」っていうスタイルなので。ただクライアントが医療・福祉系の施設が中心なので、大学で学んだユニバーサルデザインの授業は確実に今に生きています。仕事で一番やりがいを感じたのは、提案したプロポーザル(企画書)が通ったとき。そこで初めて担当として1人で任されることになったんですが、各分野のプロと渡り合うにはまだまだ知識も経験も足りない。でも、大学で養ったコミュニケーション力で乗り切りました。最初から最後まで自分がプロデュースできたのは本当にいい経験になったと思います。時代によって日々変化する需要。いくつになっても、きっと設計のことを考えているはずです。何がわからないかもわからない状態ほど怖いものはないので、日々の勉強は大切です。

学生生活は、自分の感性を自由に磨きあげるためのかけがえのない時間。

卒業制作をはじめてからは、みんなと研究室に泊まりこんで作業していました。まだ新しい学校だったからこそ、「みんなでつくっていく」という一体感がある学生生活でした。毎日のように大学の近くにある1ゲーム100円のボーリング場で遊んだのも懐かしい思い出です。あの頃は本当の意味で自由を満喫していたから、今とは違った経験もたくさんできました。新しいものを見て、それについて何かを感じる気持ちは、自分の感性を自由に磨きあげるためのかけがえのない時間です。何気ない時間が流れている学生生活だからこそ、目の前の景色に小さな疑問をもって毎日を過ごしてほしいですね。

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