2008.04.28 

「やさしさを"チカラ"に変える」について学びました~キャリアデザインセミナー~


20080430.jpg「キャリアを形成する」とは究極的には「人間を作る」「いい人生を送る」ということにつながります。
キャリアデザインセミナーの授業では、大学の4年間をいかに充実させるか、そして将来の職業や生き方にどう生かすか、卒業後に力を発揮する人生観・価値観をどう身に付けるか、について学んでいます。
 

第2回目の授業では、「(自分を磨く場としての)畿央大学を知る」というテーマで、健康科学部の各学科は金子章道学部長に話をしていただきました。また、教育学部を含むすべての学科で、畿央大学のキャッチフレーズである「やさしさを”チカラ”に変える」について考えました。

「やさしさとは」という問いにはほとんどの学生が「思いやり」「他人に親切にすること」「人のために役に立つこと」と答えました。「誰に対してもどんなときでも常に笑顔」という答えは、畿央大学生の挨拶のよさを感じます。「人の気持ちを察して、何が一番相手のためになるかを考え、相手を思うこと」と丁寧に説明をしてもらうと、みんなきちんと考えているんだな、ということがよくわかります。

 

では、「やさしさを”チカラ”に変える」とはどういうこと? 「やさしさを変えて(なくして)強くなる」――違う、違う。やさしさをなくしてどうする! 「やさしさを実行し、継続できるだけの力をつける」――いいね。力だけでは暴力になる恐れもある。やさしさがベースにあることが大事です。

やさしさは”甘え”だという人がいます。相手がいやがることは言わない、相手から悪く思われることはしない、ということが行きすぎると、「表面だけのやさしさ=甘え」になってしまう、と言うのです。意見を聞くと「やさしさと甘えは表裏一体」と答えた学生もいました。そこで、”本当のやさしさ”とは何か、を考えました。

 

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本当のやさしさとは、相手のためになるのに相手がいやがることを言わないのではなく、相手の役に立つように言うことです。一時的にいやがられたり、悪く思われることがあっても勇気を持って言うこと、そして自分から関係を断つことなく、わかってもらえるまで待つ強さを持つことではないでしょうか。そういう厳しい関係の中で、お互いが謙虚になって、思いやることが深い人間理解につながります。

 

 

「本当のやさしさ」を実践するためのエンジンとなり、エネルギーとなるのが「チカラ」です。畿央大学生が得ようとしている資格や免許もその一つになります。相手や社会の役に立つことがやさしさだとすれば、役に立つことができるように自分を高めなければいけません。資格や免許、教養、表現力、知識などあらゆる学びがチカラになります。「やさしさにチカラをつけ、本物のやさしさを貫徹できるようにする」こと、それが畿央大学生の目標です。

 

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