2009.06.16 

畿央大学の先生方が多く執筆!! 『脳科学と理学療法』が出版されました。

「理学療法MOOK」シリーズの一冊として、このほど『脳科学と理学療法』(三輪書店、税込4,410円)が発刊されました。責任編集者2人のうちの一人が畿央大学健康科学部理学療法学科の森岡周先生で、他に5人の畿央大学の先生方、1人の大学院生が執筆に関わっているので紹介したいと思います。
 

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 本書は、脳科学の最新のトピックスと臨床に役に立つ内容を収録しています。序論「脳科学の進歩に期待するもの」によると、理学療法の世界では「できるADL(日常生活活動)」と「しているADL」の差を少なくすることが強調されるようになり、脳の機能を科学的に明らかにしていく必要があること、理学療法士の対象疾患で脳血管障害が最も多いということから脳科学の知見が必要であり、脳の損傷部位とその部位の脳機能が明らかになることで、より科学的な予測に基づく理学療法が可能となるということです。そこで本書が生まれたわけです。
 

 本書の構成は第1章「脳科学の進歩と理学療法」、第2章「脳科学の進歩:基礎編」、第3章「脳科学の進歩:研究編」、第4章「脳科学の進歩:臨床編」となっています。
 畿央大学の先生方はそれぞれの専門分野における研究成果を基に解説をしており、「歩行における中枢神経機構」(冷水誠先生)、「臨床導入としての運動イメージ」(高取克彦先生)、「片麻痺の脳科学と臨床」(松尾篤先生)、「痛みの脳科学と臨床」(前岡浩先生ほか)など基礎から臨床まで多岐にわたっています。畿央大学大学院博士後期課程に在籍している信迫悟志さん(東大阪山路病院勤務)も「失行症の脳科学と臨床」という論文を執筆しています。
 

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 畿央大学健康科学部理学療法学科の先生方や大学院生は積極的に研究論文を公表したり学会発表を行ったりしています。その内容は日本でトップレベルと自負しており、その証明の一つが本書であろうと考えられます。
 また、畿央大学関係者が社会に対して発信し、活動することは畿央大学にとっても大きな意味があります。今後も畿央大学の先生方の社会的活動は畿央大学の社会貢献活動の一環でもあり、今後も積極的な教育研究活動が期待されます。
                                   (畿央大学教育学部 渡辺幸重)

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