2010.05.21 

森岡先生の本 『脳を学ぶ②』

昨年8月の「やまとフォーラム」で特別対談に来ていただいた古谷千佳子さんと理学療法学科の森岡周教授の著書『脳を学ぶ②』が4月に出版されました。
 

脳を学ぶ②.jpg

 
この本は、森岡先生の「脳」レクチャー・シリーズの2作目で、前半が古谷さんの撮影した写真についての森岡先生と古谷さんの対談、後半が森岡先生による脳の解説の2部構成になっています。「写真集」と「脳の解説」が合体したユニークな教材です。
 
考えることと動くこと、どちらが先なのでしょう。
 
前半では、古谷さんの写真集「たからのうみの、たからもの」に掲載されている写真について、古谷さんが、撮影の状況や被写体について、森岡先生とお話しされています。
古谷さんは、沖縄の漁師(海人)に魅かれ漁師となり、その後、海人写真家となられました。海人を経験された古谷さんならではの感受性で話されていますので、海人や沖縄の人の暮らしをリアルに感じることができます。古谷さんの写真には、どれも強い生命力を感じます。考えるより先に体が動くタイプの古谷さんですが、今回はいつもと逆パターンで、森岡先生と一緒に、シャッターを切った時のことをじっくり振り返って考えておられます。
 
後半では、考えることと動くことを、森岡先生が脳科学の分野から解説しておられます。
一般の方には難しい脳科学の分野ですが、脳の部位とそれに関連する行動について、比較的わかりやすく書かれてあります。
森岡先生は、脳を知ることは自分を知ることで、脳の仕組みについての知識を増やすことで人は豊かで肯定的な感情に導かれるとおっしゃられます。そして、経験が脳のどの働きによって記憶にとめられ環境や社会を結びつけているのかについて、この本を通して紹介されています。
 

古谷千佳子さんHP   http://www.chikakofuruya.com/

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