2010.07.21 

山本隆先生が雑誌『栄養と料理』8月号に登場

健康栄養学科教授 山本隆先生が、雑誌『栄養と料理』8月号の巻頭に登場されています。
山本先生の研究テーマは「脳と味覚」です。今回は、脳科学の見地から味覚教育の大切さについて話されています。
 

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山本先生によると「もの心つくまでに繰り返した食べたものは、おいしいものとして受け入れられます。気がついたら好きになっていたというもので、その土地で生まれてその土地で食べていた、食文化としての味です。親が食べているもの、その味付け、それらを経験していくうちに自然と脳にすり込まれていくのがいわゆるおふくろの味です。和食の場合は、だしを用いてうま味で味付けし、素材の味を活かしておいしくするという食事です。それを3歳までにいかに食べさせるかが重要」ということです。
 

(親子一緒に楽しみながら食べる山本先生のお孫さんの食事場面の写真も載っています♪)

 

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さらに”だしの味”について、「昔から日本人が食べてきただしの味は、子どもが本能的に飛びつく味ではないかもしれませんが、魚や野菜中心のおだやかな味付けの和食は健康という意味でも申し分ありません。このような味覚経験をした子どもは、成長の途中で強い味覚や脂肪分の多いファストフードやスナック菓子を食べるようになっても、それに溺れることなく和食に戻ってこれるのです」と述べられています。
 
何よりも家庭や学校でおいしく楽しく食卓を囲む日々の積み重ねが、もっとも重要な食育になるようです。

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