2010.07.02 

シリーズ!葛城市保育者研修 「音楽編」

シリーズ!葛城市保育者研修 「音楽編」
☆新しい音楽指導ワークショップ☆

 

保育者研修会を、畿央大学で2回行いました!授業終了時には、36名の先生達から拍手がわき起こり、新しい音楽指導法を学びたいという熱意が強く感じられる研修会となりました。
 
初回の5月22日は、カナダの現代音楽作曲家・音楽教育家マリー・シェーファー氏が考案した「soundscape」のワークショップを行い、身近にある音、今まで気づかずに見過ごしていた音などを意識することからスタートしました。
普段食べている食材(ゴマ、米、パスタ、柿の種など)の入ったブラックボックスの音を聴いてイメージするものをアンサンブルで表現したり、トイレットペーパーの芯とストローでつくった”手づくり笛”で曲を演奏しました。「7音出せるからいろんな曲が吹けて楽しい」、「3歳の子どもでもすぐに吹けるけれど、良い音を出すには工夫が必要」と言いながら、音にこだわって演奏する姿がみられました。
 

ブラックボックス1.jpg


 
2回目、6月29日は「本当のリトミックと嘘のリトミック」のワークショップを行いました。リトミックは有名な音楽指導法の1つですが、現在日本で行われているリトミックは、提唱者のエミール・ジャック=ダルクローズが言った内容と違った方向に発展しているという問題があります。
 
本場スイスの「ダルクローズ研修所」から入手した確かな情報をもとに、「動きを通じて音楽の諸概念を教える」、「音を感じ取り即興的に反応する」という理論の真髄を実際に身体を動かしながら経験してもらいました。
 
 

リトミック3.jpg
リトミック4.jpg

 
研修会シリーズは5回あります。次回からは保育所に研修会場を移して、研修に参加された保育士の先生方の実際の保育実践授業を拝見し討議会を行います。参加した先生方からは「ワークショップで学んだことを明日すぐに子どもたちに伝えたい」と言ってもらえました。次回の研修が楽しみになってきました。

教育学部 坂本暁美♪

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