2010.07.06 

シリーズ!葛城市保育者研修会「造形表現編」

葛城市の保育士の方々を対象にした研修会が行われています。6月19日の絵画領域の研修会に引き続き、7月3日本学で立体造形領域の研修会を行いました。
 
始めは、いろいろな形や大きさの段ボール板を並べることからどんなことができるでしょう、という造形遊びを行いました。つくるものを決めずに、段ボール板の形や大きさ、ちょっとした厚みなどに関わりながら思い付いたことからつくってみる活動は、「何ができるかな」「どんなことができるかな」といった思考力を育てることがねらいになります。
細長い四角の板を組み合わせてすべり台をつくったら、他にも遊具をつくってみようと発想が発展し、やがては公園にしようと連続発展していきます。他では「迷路になるようにつないでみた」や「重ねて高くしてみた」「立ててみた」と、つくるものだけではないひろがりがありました。
 

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次に、形や大きさの違う木切れで同様の活動をすると、より立体的な建物や乗り物などをつくる活動の他にも、とにかくできるだけ高く積んでみるといった活動も出てきました。先生方の中には「私の学級の子どもは、こんな材料があればとにかく並べたり積んだりして遊ぶんですよ」と話され、子どもたちのことをよく理解されたうえで、研修されていることが伝わってきました。

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後半は、先生方に用意して頂いた箱を使った自由な形づくりをしながら、接着・接合についての考察、かさ袋やショッピング袋に詰め物をしてふわふわなものをつくることから考えてつくる活動を行いました。
さすがに普段から子どもたちと造形活動を楽しんで折られる先生方だけあって、先生方自身が積極的に材料に関わり、自分らしいものづくりを展開されていたことが印象的でした。
 

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今後は、葛城市立の保育所それぞれで公開保育を実施され、より子どもの成長に寄り添った保育について研修をする予定です。先生方と子どもの楽しい保育の姿を見せて頂けることを楽しみにしています。

教育学部 西尾正寛

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