2010.11.29 

産学官連携ヘルスチーム"菜良"がサークルKサンクスと連携 vol.3

畿央大学チームはデザート・調理パン開発で2つの試作商品をプレゼンしました。

 

奈良県健康福祉部健康づくり課の呼びかけで県内の管理栄養士養成4大学(畿央、近畿、帝塚山、奈良女子)が構成するヘルスチーム菜良の健康食品商品化部門のメンバー代表が、奈良県庁会議室で、試作商品のマーケティングコンセプトやターゲット、売価設定、キャッチコピーの発表会を行いました。
奈良県からは健康福祉部杉田憲英部長をはじめとする健康づくり課役職員、サークルKサンクスからは商品部統括担当者、バイヤー、工場担当、営業担当など多数が出席し、”売れる商品”にするための徹底討議が行われました。

 

プレゼン学生.jpg

 

奈良女子大チームは「おにぎり」、帝塚山大と近畿大は「お弁当」、そして畿央大が「デザート・調理パン」の部門を担当しています。各大学チームにはバイヤー1名が付き食品製造工場と綿密な打ち合わせによって、学生の考案したアイディア食品が工場のラインに乗せられるか、売価に対する原価率やロス率をクリアできるかを判断し、シビアな修正を施した後に試作して出来たのが本日の試作商品です。試作品といっても学生たちが作ったのではなく工場ラインで数10個単位を実際に製造した本格的な”商品”です。

 

畿央大学チーム(指導教員:健康栄養学科浅野恭代教授)は奈良県の伝統野菜を使ったり、パン生地にしたり、今まで何度も試行錯誤を繰り返してきました。奈良県の大学発の食の商品を全国900店舗にコンビニ展開しているサークルKサンクスで売るには手頃な値段設定が欠かせません。10代~20代の女性をターゲットにして軽い食事やデザートとして買ってもらうには110円~150円までの価格帯に収める原価努力が必要なため、高価な食材である大和伝統野菜がどうしても使用できなかった点が今後の修正課題として残りましたが、サークルKサンクスの営業担当者からは「これなら自信を持って売れる!」との評価をいただきました。もっと修正を加えてはじめて売れる商品となって完成予定です。
 

商品.jpg

 
これらは2011年4月12日から5月9日までの約1ヵ月間限定で、全国のサークルKサンクスの店頭に並ぶことになります。そして好調な売上を上げることができれば常設商品として販売されますので、ぜひこの期間にご賞味ください。
 
畿央大学は教員そして学生が自由な気風をもって産学官連携事業に参加し、地域社会への貢献活動を推進しています。学生たちは大学の授業では味わえない社会の空気を吸い、経済観念を醸成することによって貴重な体験をすることが卒業してから大いに役立つと肌で感じているはずです。今後ともみなさまのご支援をお願いいたします。
 
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