2010.11.15 

山本隆教授が「杉田玄白賞」を受賞されました。

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この度、健康栄養学科の山本隆教授が第9回「杉田玄白賞」を受賞されました。
 
杉田玄白賞とは小浜市を郷土とする杉田玄白先生(1733-1817)の功績にちなんで、同市が食と医療にまつわる進歩的な研究に取り組む個人や団体を顕彰する賞です。
「食と医療」「食と健康増進」「食育と地域活動」のテーマから総合的に審査がなされ、山本先生の「味覚と食行動の神経科学的研究による食嗜好性、食育への啓蒙活動」が選ばれました。
審査委員会の須藤会長は「食育に関する活動を行う人は数多いが、味覚の基礎的な研究を進め、その成果に基づき食育の重要性などについて発信するという取り組みは非常にユニークである」と評価しておられます。

 
山本先生は、「おいしいとは体のどんな働きによるのか」をテーマに味覚の仕組みを解剖学や生理学の観点から研究されてきました。食べ物の感覚情報がどのようなプロセスを経て、「おいしい・まずい」といった感情を生み、「食べたい・食べたくない」「好き・嫌い」という嗜好行動に結びつくのかなどの解明に取り組まれてきました。
 
又、食育への啓蒙活動においては、現代の偏った食生活は味覚機能の障害ではなく、嗜好の偏りが大きな要因で幼児期の食生活の乏しさが影響していることを指摘され、幼児期に適切な食事を採ることの重要性を訴えていらっしゃいます。
 

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表彰式は、平成23年1月22日(土)に福井県の杉田玄白記念公立小浜病院にて行われ、記念講演会も行われる予定です。

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