2010.11.30 

お年寄り体験中!!

11月26日、看護医療学科2回生の「老年看護学援助論Ⅰ」の授業で、学生たちが『お年寄り体験』をしました。
 

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この演習は、①高齢者の身体的・心理的特徴を理解する。②高齢者への援助のあり方や介護者の気持を考える③高齢者役を体験することで建物の構造や設備の不便さなどに気付く』ということを目的に実施されました。
学生がグループになり、全員が順番に役割(高齢者・介護者・記録者)を交替し、視野が狭く色のついたゴーグル、耳栓、手足に重りやサポーターなどを装着して、キャンパスを巡回、70歳後半の平均的な高齢者の動きを体験しました。
 
↓ エレベーターに乗る、張り紙を読む、階段の上り下りなど、普段は特別に意識しなくてもできる行動も、視界が狭くなったり、手足が曲がりにくくなることで、機敏に動くことができません。
 

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↓ 財布からお金を出し自販機でジュースを買うのも大変で、こぼさずに飲むには慎重にならざるを得ません。
 

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↓ 水槽にいるメダカは、なかなか見つけられず、張り紙を読むことに集中すると(視界が狭いので)髪が水槽に浸かりそうになります。
 

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自然と視線が下向きになり、歩く速度も遅れてしまいます。
 

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体験後の学生の感想は、「自分たちはこの演習後は、色々なものを外せば楽になるけれども、高齢者の方はずっとこんなしんどい思いで生活されているということが分かった」「耳が聞こえにくいことや目が見えないことで心が内向的になり、社会から取り残されているような気がした」など多くの学びを得たようでした。
 

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