2011.08.17 

ニューロ実践編に向けた「脳波の解析に関する技術指導セミナー」

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近年、「神経科学を基盤としたリハビリテーション介入(Neuroscience based Rehabilitation)」が注目されています。本学には脳科学分野の優れた教授陣が多数おられますので、一般の医療関係者の方にも受講いただけるよう「畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー」を開催しています。このセミナーは、4つのシリーズで構成されていますが、シリーズの集大成となる≪実践編≫では、実際には脳機能実験機器(NIRS,EEG)を用いて学びます。

医療技術は日進月歩のため、受講生のみなさんに最新の知識を教えられるように、セミナーのスタッフ(本学教員と大学院生)も知識と技術の向上に努めています。

この度、来年2月に開催される≪実践編≫に向けて、スタッフの脳波解析の技術習得のため、リハビリ分野での脳波研究の第一人者である兒玉隆之先生(福岡和白リハビリテーション学院教務部長)を講師にお迎えして、勉強会を開催しました。

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8月9日、福岡から兒玉隆之先生をお迎えし,畿央大学の脳波計を解析する際に用いる脳機能イメージング解析法(sLORETA/eLORETA解析)について約4時間にわたる講義をしていただきました。
先生のおかげで多くの問題点が解消され、研究に関して大きな収穫が得られ充実した時間を過ごすことができました。
なかでも、「良いものは、信頼できる仲間には無償で提供する。」といった考え方に基づき脳波解析ソフトを作られたと言われたことが心に響きました。我々、神経リハビリテーション研究室のメンバーでも協力しあい、リハビリテーションに関する研究を通じ、少しでも対象者のリハビリのヒントとなるような研究を畿央大学から発信していきたいと感じました。

畿央大学大学院 健康科学研究科 草場 正彦

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