2011.08.22 

教職員のための夏の公開講座

視野を広める自己研鑽に励む熱心な教員の方々が集まりました!

2011(平成23)年8月17日午前と午後に、奈良県下の教職員を対象に「教職員のための夏の公開講座」が行われました。
この講座は、奈良県教育研究所の依頼に基づき、子どもたちが夏休みの間も先生方には知識を深めたり、得意分野をさらに伸ばしていただくことなどを目的に任意に選択受講していただく講座で、必須の教員免許更新講座とは一味違う自己研鑽型で多くの先生方が参加されました。

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午前の部は、畿央大学教育学部現代教育学科准教授西端律子先生による『電子黒板ってどうやって使うの?~教育の現場に押し寄せる情報化への対応~』。

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78インチ・50インチなど3種類の電子黒板に実際に触れて体感していただくため受講定員を絞り、38名が参加されました。
本学では全教室にパソコン・プロジェクターが完備され、デジタル教材なしでは授業は成り立たない環境ですが、県内公立小中学校ではICT教育は導入初期の状態で教員の方々がデジタルコンテンツをどう活用するか、自ら作りこんでいくかにかかっています。
受講後、「いろいろな電子黒板やコンテンツ、デジタル教材の現状がよくわかった。こんなにICTが進んでいるのかとびっくりした。必要性を感じた。」などの感想をいただきました。

 

午後の部は、健康科学部看護医療学科助教目良宣子先生による『教員の子ども理解がひきこもりを予防する~家族の努力だけではどうにもならない子どもたち~』には69名の教職員の方々が参加されました。

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不登校、保健室登校、発達障害などで日々葛藤されている教育現場の教師の方に少しでも解決の緒を見つけていただきたい、一種の病気であれば適切な診療やカウンセリングが必要となるし、最初のみたてが重要。教育は子どもたちが卒業したらそれで終わりではなく、社会に溶け込み自立し巣立っていくまで見届けるため教師は何をしなければならないか。子どもや保護者、そして教師も悩み、心が痛むけれど、一人で抱え込まず社会の連携機関やネットワークを活用して地域・行政みんなで解決していく姿勢が大事など、奥の深い講義でした。
最後の質疑応答の後も個別相談が続き、定刻を大幅に延長して終了いたしました。
受講後アンケートでは、「事例も含めた話で参考となることや行政サービスについての情報を得られた。担任としてもっと根本的にどうにかならないかと思って参加した。悩みを共有し解決する仕組みづくりを学んだ。」など多くの感想をいただきました。

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