2011.11.07 

大和高田・橿原・葛城ものづくりメッセ2011に出展しました。

健康科学研究所、地域連携センターの取組成果を発表!

畿央大学は、地域社会・産業界・行政機関など学外の諸機関・団体との連携を社会的使命としてとらえ、畿央大学健康科学研究所および地域連携センターを中心に組織的・総合的に取り組み、かつ積極的に推進しています。
奈良県中南和地域の産業の活性化を図るため、発展意欲の高い事業者が交流を通じてネットワークを構築し、ものづくり技術の向上を図る機会づくりとして、各社の技術・製品を一堂に集めた『ものづくりメッセ2011』(2011年11月5日~6日、於:奈良県産業会館)に4年連続出展しました。

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今年の『ものづくりメッセ2011』のキャッチコピー“来て!見て!聴かせて!あなたが育むものづくり”に相応しく、来場者の方々にわかりやすい実物や模型、写真パネルをふんだんに使って展示。開催場所がJR高田駅前で、近鉄大阪線高田駅からもすぐ近くの商業施設オークタウン傍の奈良県産業会館であることから「畿央大学ってこんなこともやってるの!」「公開講座や講演会で行ったことがある」という来場者の声を聞いたり、より身近に畿央大学を知っていただくことができました。
以下、当日成果発表した内容の一部をご紹介します。

 


【橿原おみやげものプロジェクト】  
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橿原商工会議所(iチャレンジ委員会)と連携し、2009(平成21)年度から3年連続して取り組んでいる「学生たちの若い柔軟な発想で橿原の文化歴史を今に伝える“おみやげもの”創作商品化」事業です。2009年度のテーマはお弁当で商品名“やまと恋うた弁当”(割烹ふたかみ製造)、2010年度のテーマは食の土産物で商品名“本葛ポーロ「千の香り」”(岩出湖月堂製造)および“大和いものタルト「月の誕生石」”(ココアイ製造)、2011年度は土産物(食部門と工芸部門)で“大和茶マシュマロ「大和の天雲」”(ココアイ製造)、“こだいちゃんペットボトルカバー”“こだいちゃんポケットティッシュカバー”(巽繊維工業所製造)などの商品が続々と誕生しています。(健康栄養学科、人間環境デザイン学科)
 
 
 
【やまとのおいね復活プロジェクト】  
 
 
奈良県山添村に古くから伝わる背中防寒具“おいね”を現代風にアレンジしようと、人間環境デザイン学科村田ゼミが取り組んでいるプロジェクトです。 
このほど社会福祉法人青葉仁との共同試作品が完成し、アウトドア専門会社モンベルを窓口に、寒さが厳しくなる前に東北地方への寄付の生産計画が進んでいます。そして今後の商品化につなげます
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展示品は、カエルをイメージした手足、フード付きで、その愛らしさから会場でも注目を集めました。山添村イベントで実売しています。(他にも子猫や亀バージョンがあります)

 
 

【転倒防止用等の靴下開発支援など】  
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畿央大学のある広陵町は靴下のまちとして全国的にも有名です。その大手企業岡本と連携して研究開発しているのがスポーツリハビリテーションが専門の理学療法学科福本先生で、テーピングを応用した転倒防止用靴下や子供向けには速く走れる靴下などの開発支援を行なっています。また、写真靴下の右は大手計測器メーカー竹井機器工業と共同開発した“足指握力測定機”でスポーツ医療分野などで使用されています。
 

 
 
 
【吉野山を彩る寒冷紗エコカーテンの社会実験】
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奈良県は古くから奈良蚊帳生地や寒冷紗の伝統的な生産地ですが、時代の趨勢とともにすたれつつあり新しい用途開発が叫ばれてきました。奈良で唯一残っている伝統産業の奈良蚊帳生地の一貫生産企業である天理の丸山繊維産業と連携して吉野山の旅館や商店の軒先に安価な寒冷紗エコカーテンを設置しようという壮大な社会実験を行なっているのが人間環境デザイン学科佐藤ゼミです。その様子はNHKならナビや奈良新聞でも取り上げられています。

 


現在進行形の畿央大学の教員・学生らが取り組んできた産学官連携事業のいくつかをこうした形で発表できるのが『ものづくりメッセ』であり、これらをご覧になった行政や企業の方々との新たな連携が生まれてくることを期待しています。また、一般ご来場者の方々には大学は単なる研究機関ではなく、実際に社会に役立つ生産的な組織でもあることを認知していただく絶好の機会になったといえましょう。
ものづくり企業45社の他に連携機関17、そしてフードピア25ブース、高田ブランド発信展示会場を設けるなど毎年充実した“メッセ”に発展してきている様子を次に写真で紹介します。
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