2011.11.11 

日本情報科教育学会第4回全国大会を終えて

日本情報科教育学会全国大会6.jpgこの度、東日本大震災で被災された皆様にお見舞い申しあげますとともに、被災地の一刻も早い復興をお祈りしたいと思います。
当初予定されていた日本情報科教育学会第4回全国大会の茨城大学での6月開催は、現地実行委員会の状況報告を受け、中止が決定されました。よって、急遽代替として畿央大学で10月に開催することとなりました。
初日(10月16日)は時折小雨の降るなか、二日目(16日)は打って変わって秋晴れのもと、北は北海道から南は大分県まで187名(実人数)の方にご参加いただきました。
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初日は4つの分科会と企画セッションが行われました。高校「情報」の実施状況、入試との関係など3人の先生からご報告があり、立ち見が出るほど盛況でした。
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その後、大学食堂地下にて、大学のアカペラサークル「アドバンス#」によるオープニングにより、懇親会が開催されました。
お料理は柿の葉寿司、奈良漬、柿最中などの地元名産品も用意しました。特に、ご飯に、「ご飯の友」や鶏肉などをのせ、お茶をかける奈良茶漬けが参加者の皆様に人気でした。
そして本来は茨城県で行われる予定だったことを忘れないためにも、茨城の地酒と牛久ワインもご用意いたしました。

二日目は午前中に4つの分科会が行われました。午後からは総会、会場校の畿央大学白石教育学部長より挨拶があり、引き続いて、岡本会長による基調講演。テーマは「民主主義的国力の涵養と情報科教育-新たな学力の創造-」。そして、文部科学省生涯学習政策局文部科学省新井孝雄参事官による招待講演。テーマは「教育の情報化に対する文部科学省の施策」がそれぞれ行われました。いずれも今日的課題であり、最新の情報と今後の展望が述べられました。
受付から発表会場に至るオープンスペースを活用し、企業展示を初日から催しました。
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学会最後はパネルセッション「情報科教育における教育の情報化」が行われ、永井克昇先生(文部科学省初等中等教育局視学官)から話題提供をいただき、西野和典先生(九州工業大学)、米田謙三先生(羽衣学園中・高等学校)からそれぞれで展開されている実践事例の報告がありました。情報科の「科」の意味について、熱い議論が行われました。
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文部科学省、奈良県教育委員会、広陵町教育委員会、奈良県高等学校情報教育研究会の各団体から後援をいただきました。その他多くの諸団体から協賛いただきました。また、14社の企業様に展示・広告・寄付をいただきました。ありがとうございました。
立て看板は、奈良県ビジターズビューローの補助をいただきました。また、10名の大会企画委員、22名の大会実行委員、17名の学生及び卒業生有志、そして畿央大学の教職員、多くの個人の方からご協力を賜りました。この場を借りて御礼申し上げます。
なお、本大会では、受付に「台風12号災害義援金」箱を設置させていただき、5,685円ご厚志を頂戴しました。繰越金の一部とあわせて、ご後援いただきました奈良県教育委員会と相談し、しかるべきところに寄付させていただきます。
新教育課程では、情報のあり方、そして情報と人とのかかわり方が重視されています。本大会が人と人とをつなぐ情報の役割を再認識し、次世代に伝える機会になったことと信じてやみません。

大会実行委員長:西端律子(畿央大学教育学部)

日本情報科教育学会第4回全国大会サイトはこちら
↓  ↓
http://jaeis2011.seikyo.ed.jp/

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