2012.04.18 

学生広報スタッフblog vol.14~看護の技術

~看護の技術~
看護医療学科の清水です。
他学科の方から、看護の技術を知りたいというリクエストを頂いたので、今回は車椅子による移動について説明します。
自力で動くことが難しい患者さんを移乗する時などに用います。
臨床ではよく使われる技術です。
取材に協力してくださったのは畿央大学看護医療学科を今春卒業した1期生の先輩3人です。
着任後、現場ですぐ役立つようにと、入職前に実習室を利用して練習されていました。
▼左から順にナース役、観察役、患者さん役です。
k看護の技術1.jpg
需要品:車椅子、膝掛け、履物、クッション
k看護の技術2.jpg
 
① 車椅子を患者さんが座りやすい角度に置き、ストッパーを掛ける。フットプレートは上げる。
 
 
 
 
② ベッドに座る姿勢にする。
 
 
 
 
③ 座る姿勢⇒立つ姿勢にする。
・ナースは腰を下げ、患者さんに両腕をナースの肩に回してもらう。
 
 
④ 立つ姿勢⇒車椅子へ移動する。
・ナースは患者さんの腰に両腕を回し、脇をしっかり締めて背中で手を組む。
・患者さんを引き寄せて患者さんと共に立ち上がる。
 
 
・ナースは両腕で患者さんのお腹をしっかり持ち、体を車椅子の方向へ回転する。
・車椅子の座る部分を確認し、患者さんを座らせる。
 
⑤ 座る位置を安定する。
・座席の前方に座るとずり落ちるので、患者さんの後方に回り、両腕をお腹の前で組んでもらい、ナース側に上に引き上げるように引きよせる。
・両足をフットプレートに置き、膝掛けをする。
 
練習終了後、先輩方は笑顔になっていました。
ところで、一般的に看護師というと女性のイメージが強く、男性のイメージはあまり抱いていないかもしれません。
ところが、近年では男性看護師は現場で大変必要とされています。
1948年に制定された「保健婦助産婦看護婦法」では「看護婦」と表記されていましたが、2001年全文改正にともない、「保健師助産師看護師法」に改題、「看護婦」⇒「看護師」となりました。男性看護師の地位が確立されてきたことの証です。
男子高校生の皆さん!この3人の先輩方のように、ぜひ男性も畿央大学にきて、私たちと一緒に看護師の道をめざしましょう!

看護医療学科新3回生 学生広報スタッフ 清水恵里

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