2012.04.22 

総合スポーツクラブNPO法人ポルベニルカシハラとの連携「子ども体力向上プログラム」が始動!

畿央大学、橿原市、ミズノスポーツほかが連携協力して園児の体力測定を実施!
文部科学省の統計によっても近年の小学生児童の体力低下はめだっていますが、中でも奈良県内小学生の運動能力は都道府県別で全国46位になっている現状です。
その原因として「外遊びやスポーツの軽視」、「マイカー使用等の生活の利便化」、「偏った食事等の生活習慣の乱れ」などによって身体を動かす機会が減少していることが考えられます。
そこで総合スポーツクラブNPO法人ポルベニルカシハラと畿央大学は、就学前の幼児年代から運動を好きになり、体力づくりに効果のある運動を楽しく行うことで、子どもの体力向上を図ること、そして何より保護者に、その重要性を理解してもらうことが重要であると考え、本プログラムの実施に踏み切りました。
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2012(平成24)年4月20日、畿央大学理学療法学科瓜谷先生、松本先生(福本先生は授業のため欠席)および学部生5名(理学療法学科2名、看護医療学科2名、教育学部1名)、ミズノスポーツより2名、ポルベニルスタッフ9名計18名が橿原市立真菅幼稚園の園児約90名の体力測定を行いました。当日はあいにくの雨模様のため室内での立ち幅跳び、手と足指の握力測定、長座体前屈測定のみで、園庭で予定していたシャトルラン、ボール遠投、25m走などは次回延期とし、終了後は反省会議を開き今後の打合せをしました。
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畿央大学では毎年10月下旬の大学祭(畿央祭)で約400名の地域住民の方々に「健康チェック」(骨密度計測・握力測定・体組成の測定・ファンクショナルリーチテスト・30秒椅子立ち上りテストなど)を無料で実施しており、そのノウハウを活かして子どもたちの体力増進につなげようという試みです。
子ども体力向上プログラム(園児の身体能力に合った体操、食事摂取の提案、保護者アンケート、講習会等)を実施する園、実施しない園でのその後の体力測定値との比較を行い、体力向上につながる各種メニューを模索していく壮大な事業です。
小学生以上の年齢児童の体力測定は文科省指導のもと全国で実施されていますが就学前児童については公表値がなく、この取り組みは本学理学療法学科教員の研究テーマとしても、また全国的にも注目に値するものといえます。

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