2012.08.10 

学長訪問 -その8-

私は教育学部の学生ですが、大学を越えた学生団体ユニオンジャックを結成し、他大学の学生と一緒に活動しています。
我々は「様々な専門分野を持った学生が交流し、普段関わる事のない分野の学生と関わる事で、自分の視野や学びの幅を広げる。」ということを目標にしています。月2回の活動内容は「お話会」「遠足会」「読書会」の三つ。
「お話会」は人との対話の中で多様な価値観に触れる事を目的とした活動で、設定されたテーマについて議論します。
「遠足会」はフィールドワークを中心とした活動で、実際に「ホンモノ」に触れることで生まれる、各々の違った価値観を認め合うことを目的にしています。
「読書会」は書籍から得た知識をもとに、自分なりの考えを形成することを目的に活動をしています。
今回の訪問では、まず私が「なぜこの団体を立ち上げたのか」という団体創設の理念と、「どういう課題を達成していくのか」という団体の目標を、冬木学長先生にお話ししました。学長先生はその目標に共感して下さって、応援の言葉をかけて下さいました。そして、学内で同じような理念の下で行われている活動や、その活動に携わっている方々のお話をして下さいました。
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そのお話を聞いていて私が思った事は、必ずそういった活動には「誰かの為に」という目的があるという事です。
相手が何を求めているのかという事(ニーズ)を理解し、それに応じて自分、または団体の価値(バリュー)を提供する。自分、または団体という存在は社会的にどのような価値があり、どのような方法で社会に貢献出来るのか。そういった点をもっと突き詰めて、活動していこうと思いました。
また団体を運営していく際に欠かせないリーダーシップについてもアドバイスを頂きました。学長先生は「リーダーを生むのは、リーダー自身ではなく、周りのたくさんのフォロワ―である。」とおっしゃいました。
幼い時から級長や村の子ども達のまとめ役をされていて、そして現在の立場に立っておられる学長先生の言葉には、納得させられるだけの重みがありました。
さらに将来教員として、学級でリーダーシップを発揮する際に必要な事をお聞きする事が出来ました。子どもの眼は優れていて、小手先のテクニックでどうにかしようという考えは瞬時に見抜かれてしまうそうです。なので、子どもを引っ張っていく為に必要なのは小手先のテクニックではなく、人間性や人としての徳といったような本質的なものだと教えて頂きました。
以上の学長先生からのアドバイスをふまえた上で、これから活動をしていこうと思います。
今回はこのような有意義な時間をいただき、本当にありがとうございました。

教育学部3回生 中野広夢

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