2012.10.08 

学生広報スタッフblog vol.37 ~被災地支援サークル「HOPEFUL」の活動

学生広報スタッフ&HOPEFULメンバー、きーさんです☆
HOPEFULは、昨年の東日本大震災を受けて発足した畿央大学のサークルで、教育学部の良原誠崇准教授(通称:よっしー)を顧問、教育学部3回生細川知憲(通称:ともぴー)を代表としています。
今回、私たちHOPEFULの有志3名(喜島、境、山野)は、夏休みを利用して、9/10~9/13に宮城県石巻市でボランティア活動に参加しました。
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受入先は、石巻市雄勝(おがつ)町にある合同会社オーガッツ(http://oh-guts.jp/)。
被災した漁師さんらが集まって出来た会社です。
約4,300人だった人口が1,000人弱にまで激減し、高齢化も深刻な雄勝町。
オーガッツの皆さんは、合同会社として生産者同士のネットワークを作り、日々復興に向けて漁業に勤しんでいます。
私たちは、漁業支援という形でそのお手伝いをすると同時に、漁業体験もさせて頂きました。
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▲仙台からレンタカーで約2時間。オーガッツのある石巻市雄勝町水浜に到着。
この高台から見える景色は震災前、住宅でいっぱいだったそうです。
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▲車で10分弱の場所にある「おがつ店こ屋街」。
廃墟となった石巻市雄勝総合支所敷地内にオープンしました。
少しずつではありますが、町は復興へ向けて歩み出しています。
この商店街で毎日食料品等の買い物をしました。
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▲宿泊場所はこの古民家。囲炉裏もあるレトロな構造です。
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▲作業の様子。
採れたての牡蠣に付いたフジツボやムール貝を鉈で落とします。
その後高圧洗浄機で汚れを落として完成★

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▲ホヤの種付けをするロープを作成しています。
長いロープを均等な長さ(およそ10等分)に切断し、先端には別の細いロープを付けて完成です♪
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▲ホヤの種付け。海中から引き揚げられた紐には、ホヤの卵がたくさん付いています。
それを、種付けロープに巻き付けていきます。
最後に石で出来た重りを付けて出来上がり!
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▲卵を巻き付けたロープを海中に吊るしています。
漁船に乗るのは3人とも初めて!海もきれいで風も心地よく、景色も最高(^^)
このホヤが大きくなり、陸揚げされるのは約4年後。ホヤの生産・流通が元に戻るにはまだまだ時間がかかります。
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▲飛び入りで草刈りのお手伝いもしました。
暑い中、高齢の方が少数で作業されていて、大変そうでした。
このようにして、短い期間ではありましたが私たちは漁師さんのお宅に宿泊し、その暮らしに溶け込んで猟師町の生活を体験する事が出来ました。
海の幸が食卓に並ぶまでの過程や漁業の大変さ、楽しさ。そして、震災がそれらに与えた深刻な被害。
そこから感じたのは、復興への道のりはまだまだ平坦ではないという事。
しかし、そんな中でもオーガッツの皆さんは明るく前向きで、とても親切に私たちに接してくれました★
≪お世話になった方々を紹介します!≫
◆代表の伊藤浩光さん(↓)
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傷付いて商品化出来なくなった採れたての生ガキを食べさせてくれました。とっても美味しかった!!
◆漁師の三浦さん(↓)
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船を桟橋に繋ぎ止める際に使われる「もやい結び」を教わりました(^^)
オーガッツの皆さん、本当にありがとうございました!
【追伸】
オーガッツではインターンを募集しているそうです。
半年や短期(3週間程度)、そして自分らのように数日のボランティア活動も常時受け入れていて、他の大学からも休みを利用して学生が来ているとの事でした。
興味のある方は是非、行ってみてはいかがでしょうか。

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