2013年1月28日の記事

2013.01.28

サプライズ産学連携X'masプレゼント「キーストーン」~人間環境デザイン学科 加藤ゼミ

葛城地区商工会広域協議会(以下葛城商工)様とは店舗モニターで長年ご協力いただいておりますが、その他、人間環境デザイン学科4回生卒業作品制作においても材料提供等でさまざまな企業をご紹介いただいております。そういった中から思いもかけず商品開発が生まれることがあります。今回の知育玩具「キーストーン」も人とのつながりの中からできた製品です。 松葉木工様は木製の車椅子を独自で開発されています。葛城商工様からの依頼でゼミ生とともにその木製車椅子をモニターに行かせてもらいました。   ほぼデザインも完成されていましたので、次に販路を開拓すべく東大阪にある療育センター様を訪問し木製車椅子をPRしてきました。 東大阪療育センターは障害のある子どもたちを治療しながら育てる施設です。訪問した時に知育玩具の必要性を感じ、新たな商品開発が始まりました。 知育玩具「キーストーン」は簡単にいえば、アーチ構造になっている積み木です。アルファベットと数字、そして木材の種類を楽しく学びながら、しかも古くからの建築工法(アーチ工法)の原理も体感できるように工夫されています。ひとり遊びもできますが、むしろ皆で協力しながら遊んでほしい木のおもちゃです。製作はもちろん松葉木工様です。   2012年12月25日に葛城商工様とともに東大阪療育センターを訪れ、クリスマスのサプライズプレゼントとして「キーストーン」をお渡ししました。 その後センターで使っていただき、2013年1月22日に実際に子どもたちが使っている様子を確認するため再訪しました。子どもたちとお母さんが一緒になって楽しく遊ばれている姿をみて、ほっと一安心しました。   この商品開発を通して理解したことは「デザインとはコミュニケーションである」ということです。空間やモノあるいは生活と「人」をつなぐもの、それがデザインといえるでしょう。

2013.01.28

第11回畿央大学公開講座を開講しました!

メインテーマ『こころを元気に!』 2講座を開講! 2013(平成25)年1月26日(土)午後より、今回のメインテーマは、『こころを元気に!』とし、畿央大学で特に重きをおいている人間理解、人との接触、コミュニケーションのための「心理学」の専門家であるお二人の先生に、「こころの秘密」、「こころの扱い方」についてお話していただきました。 畿央大学の建学の精神である「徳をのばす、知をみがく、美をつくる」を実践していくためには、人や自然に優しく接する“こころ”を持ち心身ともに健全な人格を形成しなければなりません。畿央大学の健康科学部(理学療法学科・看護医療学科・健康栄養学科・人間環境デザイン学科)と教育学部(現代教育学科)は、医療や教育の現場で患者さんや児童と直接対話してよりよい方向に導く職業人を養成するため、心理学を学ぶカリキュラムが組み込まれています。 まず1講座目は、スポーツ心理学、注意と集中、禁煙支援などの研究の第一人者、理学療法学科東山明子教授による「こころup作戦」と題して、日々の生活の中でどのように自分のこころをコントロールできるか、適度な緊張にリラックスさせるα2波の効用、こころの持ち方ひとつで健康な精神と身体を保つ工夫など、例示を交えてわかりやすくお話していただきました。   運動では力を込めた、リキんだ状態ではうまくいかないので“力を抜く”、そして“こころも力を抜きやわらかく”させてやること、頑張りすぎないことがコツだそうです。頭ではわかっていてもなかなか直せない、実はわかっていないというのが人の常ですが、理論的に考える習慣を付け、実践することによって人生はより楽しく生きられるのではないでしょうか。   2講座目は、現代教育学科准教授で、発達心理学・家族心理学・保育幼児教育がご専門の粕井みづほ先生が、「上手なコミュニケーション」と題して夫婦関係、親子関係を中心とした人間関係づくりのコツをお話していただきました。   日本の夫婦関係の特徴として、中年期に結婚満足度はもっとも低くなり、また妻の満足度は夫より低いという統計結果が出ているそうです。受講者のみなさんにはご自分はどうかのアンケートを行い採点していただきました。いつまでも良い関係を保つコツとして、相手のためにする「感情」「情報」「行動」のマインドコントロール3原則などについての説明がありました。   この日2つの講座受講者は約70名ずつ、のべ150人ほどでした。1講座の所要時間は大学の講義と同じ90分と長いのですが、みなさん熱心にお聴きいただきました。記入いただいたアンケートを拝見すると、満足した、実生活に役に立ちますといった声が多数見受けられました。   畿央大学では地域社会貢献活動の一環としてこのような大学主催の講座とともに、ご依頼を受けて公民館やホールへ出張して講演を行う出張講義・講演も行っています。ぜひご利用ください。 https://www.kio.ac.jp/cooperation/tiikirenkei/koushi_haken/

2013.01.28

エコマミアート作品「マミのおもちゃ箱」ができました!~人間環境デザイン学科 加藤ゼミ

2013(平成25)年1月26日(土)から2月1日(金)の1週間、加藤プロジェクトゼミ(2回生・3回生18名、指導教員:人間環境デザイン学科加藤信喜先生)では隣のエコール・マミショッピングセンター北館1階セントラルコートで「畿央大学学生によるアート作品展」を開催しています。 畿央大学とエコールマミは毎年春と秋の「クリーン&歴史ウォーク」を後援していますが、大学の学びと商業活動に関しても連携して取り組んでいます。     エコマミ側からいただいたテーマは「マミのおもちゃ箱」。エコマミキャラクターであるマーミン・ミーマンがおもちゃ箱から飛び出します。ここは雲の上、機関車が勢いよく走りだすという夢の世界を表現しています。プロゼミの第一課題である茶室「PET庵」をおもちゃ箱として再利用し、雲は靴下を生産する時に出る糸クズを使っています。また機関車、赤い塔、プレゼントBOXは段ボールで出来ています。アート班5名の学生が約1ヶ月をかけてデザイン・制作したアートです。     ペットボトル464個を使った“ペット庵(ペッタン:2畳の茶室)”は、昨秋畿央祭でデビューした逸品ですが今回はエコールマミのマスコット“マーミン・ミーマン”を載せて、おもちゃ箱・夢のトンネルとして再登場させました。ゼミ学生一人ひとりの作品展ではなく、みんなで創ったショッピングモールを飾るにふさわしい造形アートです。     作者名や作品名のプレートがないので最初見ただけでは「畿央大学加藤ゼミ生のアート展」だとはわかりませんが、マーミン・ミーマンの下にさりげなく「エコールマミ×KIO」の表示板を付けているところが加藤先生のオクユカシサです。みなさん!ぜひ来てご覧ください! 今後、エコールマミ北館レディースファッション店のレイアウトや南館マクドナルド隣のウィンドーガラスへのデザイン装飾などに挑戦する予定です。     ~ゼミ生のコメント~ ●田々美 智彦(唯一の3回生でリーダー) 今回の作品では段ボールを主に使って制作したのですが、作っている最中にこんなことを思いました。段ボールってまだまだ使えるもんだな、と。作品には購入した段ボールも混じっていますが塔の下の部分は段ボールを色んな店舗からタダでもらいました。ですから捨てるものでもまだまだ使えるんだと身をもって今回体験することができました。この作品を通じて伝えたいのは段ボールでもこんなものを作れますということです。皆さんも普段捨ててしまっているものや使っていないものに目を向けて再利用または新たな可能性を見い出してみてはいかがでしょうか。   ●荒川 朋毅(2回生) 最初はコンセプトがなかなかまとまらなかったりと本当に出来るのか不安でしたが、田々美さんが機関車のスケッチやどの部分を作るかなど率先してくれましたし、みんなの団結もあったと思います。ほんとにいい作品が出来たのでよかったです。みんなに感謝です。   ●嶋崎 優(2回生) チームで1つのものを作ることによって、学べるものがたくさんありました。いつも作っている模型より、はるかに大きく戸惑いながらの作成でしたがほんとうに完成してよかったです。   ●下高谷 徳之(2回生) アート作品が完成してよかったです。初めは案がなかなか決まらなかったけど、普段から畿央大学が凄くお世話なっているエコマミさんとコラボするという責任感と期間の短さに危機感を感じ、田々美さんを先頭に団結力が出てきて毎晩遅くまで残り、結果このような完成度の高いアート作品になって本当によかったです。加藤ゼミで得られたものはとても大きなものになったと思いました。ありがとうございました。   ●藤本 優美(2回生) 最初アート班はまとまりがなくてコンセプトもなかなか決まらず、ほんとうに思いつきのアイデアばかりでした。アート班は先輩がひとりしかおらず、2回生がほとんどの中で、本当に先輩は頑張って下さいました。先輩は凄いアイデアの持ち主で、みんなで驚いていました。いつもの授業では、ひとりで持てるほどの大きさの模型しか作っていなかったけれど、加藤ゼミに入って初めて大規模なアート作品を作れたことに感動しています。ひとりではできないことばかりで、最初よりもチームワークが良くなっていき、自分達でも満足のいく作品が作れたと思います。