2014.06.24 

4回生が緩和ケア病棟での学びを発表~看護医療学科「終末期ケア論」

2014年6月20日(金)の1限目、看護医療学科3回生配当科目「終末期ケア論」授業内で、インターンシップ実習において緩和ケア病棟で2週間実習を行った学生有志が、自身の学びについて、後輩にミニ講義を実施しました。受講者から多くの感動の声が聞かれたので紹介致します。
※「終末期ケア論」は金曜朝1限目の選択科目にもかかわらず、86名もの多数の学生が受講しています。
 

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若い看護学生にとって「死」の問題は、非常に重く、暗く、辛いものとのイメージがあります。
しかし、ミニレクチャーの中での「緩和ケア病棟は死を待つ所ではなく、最期までその人らしく生きる事を支える場所」という4回生の発言は、3回生の持つ緩和ケアのイメージを大きく変えたようでした。
 

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3回生は4回生の話をとても熱心に聞いており、講義終了後に提出した感想文では、
「終末期ケアや緩和ケアとは暗いイメージが強かったが、イメージが払拭された」
「『看護師が患者のことを大切にすることは当たり前だが、患者が看護師に大切にしてもらっていると感じられるような関わりをすることが大切。寄り添う看護ってなんだろうとずっと思っていました。この言葉で、少し先が見えてきたように感じます。将来、看護師になったときにそう感じてもらえるような看護師になりたい』との先輩の言葉に心うたれた」
「1年上の先輩がとても偉大にみえた」
「先輩のような学びがしたい」
「とても貴重な話が聞けた」
「緩和ケア、終末期ケアについてもっと学びたい」
多くの肯定的意見が書かれていました。
 

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教員として学生の成長がとても誇らしく感じられる講義内容でした。
現代では2人に1人が癌になり、3人に1人が癌で亡くなる時代です。看護師は人の死を避けて通ることができない職種であると思います。
多くの看護学生に緩和ケアに関する興味を持って欲しいと願っています。
 
学生のレクチャーは、同じ学生の心を動かしたものと思われます。今後も先輩が後輩に学びを伝えられるような環境を大切にし、学生の興味関心を高められるように講義を工夫して行きたいと思います。
 
最後に、就職や国家試験勉強等で多忙の中、講義を快諾してくれた学生さん有難うございました。
また、緩和ケア病棟での実習という貴重な学びの場を与えて頂きました、国保中央病院の緩和ケアホーム飛鳥のスタッフ様・関係者の皆様には、心より感謝申し上げます。
 

看護医療学科 教授 河野 由美

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