2014.08.30 

学生有志による被災地支援「のびのびキャンプ2014」を、福島県で開催!

福島の子ども24名を招いて、2泊3日のキャンプを開催!

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こんにちは。のびのびキャンプ2014代表、畿央大学教育学部3回生の永田理奈と申します。
8月18日(月)から20日(水)の2泊3日で、福島県国立磐梯青少年交流の家にて被災地支援「のびのびキャンプ2014」を開催しました。キャンプには福島県の子ども24名、大学生22名(畿央大学20名、福島大学2名)が参加し、3日間を無事に過ごせたことを報告させていただきます。これも多くのみなさまからのご支援、ご協力の賜物と感謝しております。
なお、のびのびキャンプ2014は住友商事様、子どもゆめ基金様から助成をいただき実現しております。
 
「のびのびキャンプ」は東日本大震災が発生した2011年に、短期間で避難所を転々としたり外で自由に遊べない福島県の子どもやその保護者の皆さんのために「大自然の中で”のびのび”と思いっきり遊んでこころとカラダをリラックスしてもらいたい‼︎」という一人の教員の思いから始まったキャンプです。福島県のボランティアグループ「ひらそる」の皆さんから県内の子どもたちに呼びかけていただき、2011年は栃木で、2012年は私たちの大学のある奈良県で、2013年は福島県で開催いたしました。3年間にわたり多くの子どもたちと教職員・学生が交流を深め、言葉では言い表せない感動と強い絆が生まれました。
昨年行われたのびのびキャンプ2013は、初めて学生が主体となって企画・運営を行いました。それを近くで見ていた私たちはキャンプの企画・運営の大変さを知り、教職員の皆さんの手を借りることなく自分たちの手で準備を進めていくことに弱気になったこともありました。それでも、被災地支援サークル「HOPEFUL」として新たな後輩や同期と活動していく中で、
 
「被災地のために、福島の子どもたちのために何かがしたい!」
「今まで築いてきた絆を大切にしたい!」
「子どもたちを笑顔にしたい!」
 
という強い思いが、私たちの背中を押してくれました。
「誰かに見守ってもらえる安心感のなかで、のびのび過ごす」という今までのコンセプトに加えて、今年は「自分と未来」をテーマに福島県のこれからを担っていく子どもたちが自分を見つめ、希望を持って力強く生きていこうと思えるキャンプにしたいというねらいをもって取り組みました。
 
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実際、キャンプが始まると子どもたちは想像以上に助け合って「のびのびキャンプ」を作り上げてくれました。
初めてキャンプを経験する学生が大半を占めているにもかかわらず、子どもたちの声にきちんと耳を傾け、本当は何を訴えたいのだろうか、どのようにすればより良いグループ作りができるのだろうか、楽しい活動になるのだろうか…と夜遅くまで話し合いながら真剣に子どもたちと接していました。日を追うごとにグループでの活動に一体感が生まれたのは、学生が子どもたちのことを思い、真剣に向き合うことができていたからだと思います。
 
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震災から3年。関西では報道の量、関心が薄れているのを感じています。大学でも震災当時に大学生だった先輩たちは卒業しました。「支援の継続」という面で大きな転機を迎えています。しかし震災を、福島を忘れずに私たちから発信していくことが私たちの使命であり、福島の皆さんとの絆を深めていくことにつながるのだと信じています。
 
今回はのびのびキャンプ2012を通してつながった福島大学と共催し、福島県内の子どもの募集や窓口としてお力をお借りしました。キャンプ当日は正規メンバー以外に既に社会人として働いている畿央大学、福島大学、いわき明星大学のOB、OGやひらそるの皆さん、発起人である看護医療学科の堀内先生も遠方からサプライズで応援に駆けつけてくれました。
ひらそる代表の小山さんからは「あたたかい心をお土産にそれぞれの場所に持ち帰れるキャンプ」という言葉をいただきましたが、キャンプを通して生まれた絆が今でも強く存在していることを、大変嬉しく思っています。
 
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2012年以降のキャンプの様子は、facebookページでご覧になれます。参加メンバーによるフォトレポートもブログ投稿させていただく予定です。また、10月19日、20日に開催される畿央祭において写真展示も開催する予定ですので、お立ち寄り頂ければ幸いです。
 
最後になりましたが、キラキラした笑顔いっぱいでキャンプを盛り上げてくれた子どもたちと、私たちに大切なお子さまをお預けくださいました保護者の皆様、本当にありがとうございました。
 
これまでに培ってきた絆を大切にして、畿央大学被災地ボランティアサークル「HOPEFUL」は活動を続けます。今後ともよろしくお願いします。
 

被災地支援サークル「HOPEFUL」

のびのびキャンプ2014代表 永田 理奈

 
~ Special Thanks ~
キャンプにはのびのびキャンプ2011以来、ご協力をいただいている「キャンプのプロ」である吉藤先生に帯同していただきました。プログラム企画からリスクマネジメントまで幅広く相談に乗っていただくなど、あたたかく見守っていただきました。吉藤先生なくしてキャンプの成功はあり得ませんでした。ご多忙な中、福島の皆さんのためにお時間をいただき、本当にありがとうございました。
 
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■関連リンク

畿央大学の学生による被災地支援「のびのびキャンプ」facebookページ

畿央大学被災地支援サークル「HOPEFUL」facebookページ

(学生団体)福島大学災害ボランティアセンター
 
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