2014.09.05 

短期語学留学プログラム2014 現地リポートvol.11

短期語学留学は、毎年夏休み期間中に行われるもので、今年はカンタベリーのコンコルドインターナショナル校での3週間のサマースクールと1週間ロンドン滞在が予定されています。語学(英語)のみならずホームステイ体験、文化体験等ができる内容が充実した留学プログラムです。
8月15日(金)~9月13日(土)本学の学生8名がイギリスのカンタベリーに語学留学中です。
現地よりレポートが届きましたのでご紹介します。
 
2014年度の短期語学留学も半分以上の日程を終えました。
今回は、学生たちの授業風景をレポートします。
 
授業の初日には、すべての受講生にプレイスメントテストが課されます。
全部で45分ほどの簡単なものですが、文法・語彙・英作文の3つのパートに分かれて英語の力が計られます。
あくまでもきちんとした英語を学ぶのが目的であり、コミュニケーションを重視するあまり、文法などを軽視しがちな、誤った学習方法ではないことがわかります。
この試験の結果を踏まえて、学生たちは3つのクラスに割り振られました。
 
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それぞれのクラスは、最小で6名、最大でも12名の小規模クラスです。
しかも受講生の国籍はミックスされており、日本人ばかりで授業を受けるということはありません。
また、年齢も様々です。大学生くらいの若者もいれば、休暇を利用して英語の勉強にやってきた、かなり年配の方もいらっしゃいます。
多様な文化と価値観がミックスされた教室で英語を学ぶことは、イギリスならではの経験です。

授業内容はレベルによって異なりますが、共通しているのは、どのクラスにおいても、きちんと文法の説明がされていること。といっても、それほど難しいものではなく、中学校で習う程度のものも含まれています。いかに基礎的な勉強が大切かよくわかります。
他には、学生同士で、パートナーを作って会話練習をしたり、それぞれの出身の国でどのように文化が異なるのか発表したりしています。
 
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どの授業も適度な緊張感を保ちつつ、活発に意見の交わされる質の高い授業でした。
実は、受け入れ学校のConcord Internationalは、受講生の学習の妨げにならないように、授業見学について厳格なルールが決められており、最大で10分程度しか見学することができなかったのが残念なくらいです。
授業は午前中の9時から12時半までで、その間に、長めのブレイクが一度入ります。
 
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午後は基本的には自由時間ですが、学校が用意した様々なアクティヴィティがあります。
参加するかどうかは、各自の裁量で決めていいのですが、なるべくなら参加するように勧めています。
なぜなら、アクティヴィティと言っても、単なる遊びではなく、その中で実際に英語を使ってコミュニケーションを取る必要があるからです。
いわば、午前中は、教室で英語の勉強をし、午後は、実際にそれを使ってみる勉強をしているということです。
教室での勉強は日本でもできますが、実際に町に出て、いろんな活動を通して英語を使ってみる経験は、英語圏の国に来ないとできません。
わざわざイギリスまで来て英語を学ぶ理由の一つはここにあります。
また、長い歴史と文化を誇り、しかもそれを日常生活のなかでつぶさに見ることができるのが、他の英語圏の国とは違うイギリスの良さでしょうか。
街を歩いているだけで、世界の歴史の一端に触れることが毎日のようにあります。
このような歴史と文化を大切に守る姿勢は、日本にいては、なかなか実感できないことのようです。
未来のある若い学生たちが、歴史と伝統に加えて多文化共生をも実現させているイギリスで、英語に加えて多くのことを学んでほしいと思います。
そして、そのような学びのできることが、この短期語学留学の強みです。

教育学部 准教授 竹下幸男

 
 
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