2014.10.21 

デザイン学生が『美濃あかりアート展』に応募しました。

人間環境デザイン学科4回生の葭谷舞美です。
先日参加した『美濃あかりアート展』のレポートをさせていただきます。
イベントの開催地である美濃市は和紙の生産地として有名です。
町のメインストリートは電柱が地中化されており、とても美しい町並みでした。
 
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私は、日々建築を学ぶ中で、特に古民家や古い町並みに関心があります。
以前、町屋の天井に吊るされたイサム・ノグチ氏による照明器具に出会い、そこで建築や住環境における照明器具の明かりとしての重要性やインテリアとしての面白みを感じ照明器具の作成を卒業製作の課題にしました。
 
そこで、卒業制作の手始めに自ら照明をつくり、今年の『美濃和紙あかりアート展』の作品として応募しました。
 

▼出展した作品がこちらです。タイトルは艶美-ENBI-です。

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材料である塩化ビニール板(通称:塩ビ板)が名前の由来です。
和紙の暖かく柔らかいイメージと塩ビ板の冷たく固いイメージの相対する素材を使用し、作成しました。
また、私は何枚も重なることで更に美しさを増すのが和紙の魅力だと考え、このようなデザインにしました。
 
応募作品は500近くあったようです。
私の作品は残念ながら賞をいただくことはできませんでしたが、10月11日(土)、12日(日)に開催された『美濃和紙あかりアート展』で、実際に夜の町あかりとして、展示されることになりましたので、見に行きました。
 
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点灯後は、観に来てくださった方々がどのような反応をされるか、とても不安で自分の作品を確認する瞬間が何より緊張しました。
しかし、想像以上に反響があり沢山の方々が足を止めてくれたり、写真を撮ってくれました。
中には、綺麗だね、面白い形の作品だ、と声をかけてくださる方もいて、本当に刺激的な2日間となりました。

 

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先日、10月18日、19日に行われた畿央祭の展示ブースとして出展した加藤ゼミによる蹴鞠庵(けまりあん)でも、茶室用の照明として使用いただき、現在もこの作品は畿央大学のエントランスホールにある蹴鞠庵内にて展示中です。
興味のある方は、ぜひ覗いてみてください。
また今後も『卒業研究・作品展』(2015年2月28日、3月1日)に向けて照明器具の研究を継続していきますので、ご期待ください。

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