2014.10.08 

卒業研究発表会を開催!~看護医療学科4期生

10月4日(土)に、看護医療学科4期生の卒業研究発表会を実施しました。卒業研究や当日の様子について、2名の学生がレポートします!
 
Ⅰ.看護医療学科4回生 木村 円香 (E103PC室 にて)
3回生の時から卒業研究の説明を受けてはいましたが、長期実習が目前に迫っていた状況もあり、漠然と「来年は卒論やらなあかんのか~」というスタートでした。
4回生となり、研究計画書の提出などで卒業研究が現実的なものとなり、「自分が研究したいことは一体何なのか」について改めて考え直しました。
少しずつ自分が研究したいことが明確になり、研究に合った文献を検索したり、インターネットで参考になることを調べては読み込む日々でした。
 
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わたしたち看護医療学科の卒業研究は「文献研究」であり、先行文献を読んだ上で考察していくというものです。実際にアンケートをとったり実験を行うわけではないため、自分が欲しい情報についての研究が行われていなかったり、研究したい内容の文献があまりにも少ないなど、文献研究なりの難しさを感じました。
そこから担当の先生に相談したり、他の先生にも助言を頂いたりしていく中で、自分たちなりに初めての研究を形にしていくことが出来ました!
 
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わたしは1番最初の発表グループだったので、思いのほか緊張してしまいました。
「自分が研究した内容をしっかりと伝えることが出来ているのだろうか」「矛盾はないだろうか」と少し不安を抱えながらの発表でしたが、同じグループの学生たちもしっかりと発表し、質疑応答にも答えることができて、終わった時には安心しました。
 

わたしが研究したテーマは、『妊娠期における禁煙継続のための介入方法』でした。
文献には、妊娠期から産後は、児に対する愛着や母性意識が芽生える時期であり、喫煙している母親にとっても母性意識の高まりによって禁煙へと行動変容しやすいと述べられていました。しかし、妊娠を契機に禁煙したにもかかわらず、約半数が出産後に喫煙を再開している、と述べられている文献もありました。そこで、昨今の女性の喫煙に対する考えや特徴を先行研究により把握した上で、禁煙行動のきっかけとなりやすい妊娠期に、看護師や保健師・助産師がどのような介入を行うことで女性の禁煙行動の継続へつなげていくことができるのか、について検討することとしました。研究目的に適う文献から、女性の特性を分析し、禁煙行動を継続させるためには、このような介入が効果的なのではないか、と介入のポイントを考察していきました。今後、実際に対象を目の前にした時、禁煙継続を図るためのヒントとして今回の学びを活かしていきたいと思います。

 
印象に残っている他のグループの発表では、”ターミナル期(終末期)の患者・家族に対する看護”という、超高齢社会にある現在には重要なテーマのものもありました。それは、とても複雑なものであり、全ての人に対して、一概に「この時はこう!」とは決して言えないことだと思います。
その他、病気を持つ親と子どもについてテーマを挙げている人もいました。”終末期の親と子どもへの関わり方”についてや、”幼い子どもを持つ乳がん患者への看護”についてなどがありました。病院で働く看護師としては、患者さんが1番の対象とはなりますが、一人の患者さんがいれば、その家族に対する関わりも大変重要で必要不可欠となるとわたしは思います。幼い子どもは、病気への理解も難しく、混乱を生じやすいため、子どもの理解度を看護師が捉えた上で関わる必要があります。これについても、親と子どもそれぞれの状況により異なるため、一概には言えません。
 
このように、看護とは人との関わりが大きく、それぞれの病気や状態、環境などから総合的に対象を捉える目が必要であると改めて認識することとなりました。
 
しかし、今回、先行研究により検討する中で、介入方法のヒントを見出すことができました。今後、活用していく場面に遭遇した時は、思い出して活かしていきたいと思いましす。このブログで書いている内容はごく一部で、他にも様々な領域の研究が発表されていました。看護医療学科の学生それぞれが、初めてのことでどうすればいいのかわからず悩みながらも助言をいただく中で、分析・検討を行い、発表会を行えるまでに自分の研究を整えていくことができました!
 
お忙しい中、ご指導していただいた先生方には感謝申し上げたいと思います。
今回の学びを忘れずに、病院で働く中のヒントとして活かしていったり、実際に研究する時には参考にしていきたいと思います!本当に、ありがとうございました!!!
 
Ⅱ.看護医療学科4回生 福井 優貴 (E104PC室にて)
こんにちは。学生広報スタッフ・看護医療学科4回生の福井です。
卒業研究発表会では各ゼミが2つの教室に分かれて発表を行い、私はE104教室で実施された発表会に参加しました。 今回はその様子をご報告します。 卒業論文は、個々に研究したいテーマを先行文献から考察し、得られた結果を論文にまとめます。学生一人一人がそのテーマを選定した思いがあり、実習を通じて疑問に思ったことや自身の経験から感じたことを研究していました。そのため、テーマが多岐にわたりました。 では、ここで発表会の様子を少し、写真で紹介したいと思います。
 
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▲私が所属する弓場ゼミ発表の様子
 
“さすが小児の弓場ゼミ”と言われる発表にしたいと思い、発表前にはディズニーランドのパレードで使用される「エレクトリカルパレード」の曲を流しながら行進・入場しました。
また、発表に使ったパワーポイントには、子どもが好きなディズニーの中から、個々が好きなディズニーキャラクターを貼付し、誰でも楽しんで見てもらえるような発表形式にしました。発表中観客席から「かわいい」と言った声も聞くことができ、注目度の高い発表をすることが出来ました。
 
発表後には「発表がとても分かりやすかった」「知らない事があったから、発表を聞いて勉強になった」と言っていただき、発表に来ていた学生が関心をもって聞いてくれていたことが何よりもうれしかったです。
他のゼミの発表では、認知症高齢者への音楽療法や災害時のグリーフケアについてなど興味深い発表がなされていました。自分が研究していない領域の研究成果を聞くことで、どの研究からも新たに学び得たことがありました。
また、他領域で用いられていた援助方法や考え方、理論が自分の研究していることに活かせるのではないかといった新たな可能性を発見することもできました。
 
卒業論文を執筆することで、今までに見えていなかった新しい考えや支援方法を知ることができ、研究することの楽しさ・やりがい、今後展開していかなければならない課題を発見することができました。また研究を行い、様々な事象を考察・クリティーク(批評)することで、今まで見えてこなかった課題を発見する力を養えたのではないかと思います。
 
今回の卒業研究で見えてきた課題を解消できるように、今後も看護研究に積極的に取り組んでいきたいと感じました。
以上 卒業研究発表会レポートでした。

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