2014年12月16日の記事

2014.12.16

日本理学療法学生協会 畿央大学主催 関西支部大会を開催しました!

こんにちは!理学療法学科3回生の石川奈穂です! 11月23日(日)に行われた日本理学療法学生協会 畿央大学主催 関西支部大会について報告させていただきます!   日本理学療法学生協会(Japan physical therapy student association)とは、理学療法士を目指す学生同士の交流・情報交換の機会を増やすことで、学生の視野の拡大や理学療法に対する意識の向上を目的とした学生主体の団体です。 当日は、近畿地方を中心に、北は北海道から南は広島から総勢約80名の理学療法学生が集まりました!!   今大会のテーマは、『精神ケア~あなただからできること~』で、講演やディスカッション、学生発表、各職種の精神ケアについての展示、懇親会などを行いました。     初めに、開会式で大会長として挨拶をさせていただきました! こんな大勢の人の前でスポットライトを浴びながら挨拶をすることは滅多にないので、とても緊張しました。   ▲開会挨拶の様子   一つ目の講演として、東京都で理学療法士として勤務されている川井謙太朗先生に「スポーツ選手への理学療法」という内容で講演をしていただきました。 実際に先生が担当されたスポーツ選手の事例を通して、スポーツ分野において精神ケアはどのように行われているのか、先生が患者様に対して配慮されたことなどお話をしていただきました。   その後アイスブレーキングを取り入れたディスカッションを行い、漫画の一コマや実話をもとにさまざまな他大学の方々と身近な精神ケアについて考えました。     二つ目の講演として、奈良県で理学療法士として勤務されている佐藤剛介先生に「脊髄損傷者への精神ケア」という内容で講演をしていただきました。 脊髄損傷では受傷された年代によってその患者様に要求されること、患者様の心理状態は大きく異なります。 そのことについて講演をしていただき、先生がさまざまな年代の患者様にどのように接したかというお話を聞くことができ、いかに理学療法士が患者様の人生にとって重みのある職業であるかを知ることができ、深く心に響いた講演でした。   ▲ホールでの講演の様子   その後は医療者目線から精神ケアを考えるというディスカッション、そして会全体を振り返るフィードバックを行い、参加者全員で写真を撮影しました!!! 皆さんいい笑顔!!!!!   ▲全員集合写真   最後に、新食堂で懇親会を行いました。学年関係なく全体が楽しい雰囲気で、あっという間に時間が過ぎてしまいました!!   ▲新食堂での懇親会の様子   最後になりましたが、参加いただいた皆さん、会の開催にあたりご協力いただいた方々、本当にありがとうございました!!   ▲運営委員のメンバー   日本理学療法学生協会 畿央大学主催 関西支部大会運営委員一同 理学療法学科3回生 石川 奈穂

2014.12.16

平成26年度 臨地実習指導者研修会を開催しました。(看護医療学科)

12月13日(土)午後、P302講義室において、看護医療学科「臨地実習指導者研修会」が行われました。   この研修会は、看護医療学科の臨地実習指導者および本学教員が学生の看護実践能力の向上に向けて協働し、効果的な実習指導を行うことを目的として、また、日頃の学生指導を振り返るとともに相互の交流と親睦を深める機会として年1回開催されており、今回が3回目となります。     当日は冷たい風の吹く寒い日となりましたが、各施設・病院から50名弱の指導者の方々にご参加いただきました。   第1部は、本学教育学部 現代教育学科の粕井みづほ教授に「いまどきの学生について-青年期の心理と人間関係-」というタイトルでご講演いただきました。 「いまどきの若者は…,いまどきの学生は…」とよく言われますが、道徳・規範意識や「将来よりも今が大切」という意識はこの20年間変わっていないそうです。反対に、この20年間で変わったこととして、自己肯定感の低下、自分を使い分ける傾向にあること、また自己主張が弱い傾向にあることがあげられていました。   また、看護学科の学生の昔と今の比較では、「やさしさ」が昔も今も高い値を示していました。看護を目指す人の「やさしさ」はいつの時代にあっても変わらないのだと少し嬉しくなりました。 ただ、「身辺自立」については昔よりも今の学生は低下していました。このような“いまどきの学生”の傾向を踏まえておくとともに、“学生一人一人”をしっかりとみて関わることが大切だと感じた貴重な講演でした。     第2部では、“いまどきの学生”の理解に基づく実習指導のあり方について,指導者と教員が分かれてKJ法を用いたグループワークを行いました。日頃の実習指導の中で感じる学生の “良い面” と “えっ?と思う面” を付箋に書き出していくことで学生像を明確化し、そのような学生を理解するためにはどのような工夫が必要か、またどのような指導が効果的かを考えていただきました。 教員1グループ、実習指導者3グループからグループワークの内容の発表後、それを受けて全体でディスカッションを行いました。     学生像としては、まじめで素直でやさしい印象がある一方、受け身な姿勢で自分で考えることが苦手。また、コミュニケーションが苦手で自信がなく消極的であることなどがあげられていました。 しかし、まじめで素直だから変わることができるはず…。実習指導者からは、学生像からのかかわり方や指導方法として、学生の実習しやすい環境を整え、思考を深められるよう発問し、スモールステップを積み重ねて、達成感の得られる実習を展開していくことが大切だと述べられていました。   また、自分たちがロールモデルとして、学生に看護の楽しさを伝えていくことが必要であるとも言われていました。 学生を実習に送り出す私たち教育側にとって、厳しい勤務状況の中にも関わらずこのような温かい思いを持って熱心に指導にあたっていただいていることをダイレクトに聞くことができとても嬉しく思いました。     研修会のアンケートにも、大学と臨床が集って行うこのような研修は大変貴重だというご意見をいただき、また教員にとっても、改めて学生への教育や関わり方を見つめなおす機会となり、大変収穫の多い研修会であったと実感できました。 今年度の各論実習も終盤に入りました。   今後も臨床と教員が協働し、学生が多くの学びを得られる実習が展開できるよう努力していきたいと思います。   看護医療学科 助手 森嶋 道子  

2014.12.16

大学院生が日本高次脳機能障害学会学術総会に参加しました。

平成26年11月28日(金)・29日(土)に仙台国際センターで行われた日本高次脳機能障害学会学術総会に参加した大学院生からレポートが届きました。     畿央大学大学院健康科学研究科神経リハビリテーション学研究室の高村です。 本研究室からは,客員教授の河島則天さん,D1大松聡子さん,M2保屋野健吾さん,M1高村が演題発表しました.本学会は,医師や言語聴覚士を中心に,臨床の現場で活躍されている方が多く発表されおり,一人の症例に対する評価や行動観察の緻密さ,そして,そこから得られた結果の解釈および臨床推論の深さには只々驚くばかりでした.     会長講演では,東北大学大学院医学系研究科高次脳機能障害学分野の森悦朗先生が「行動神経学への誘い」という題目で発表されていました.行動神経学とは,脳血管障害や,神経変性疾患などを対象とし,神経心理学に加えて画像やリハビリテーション,薬理,病理などの多岐にわたる要素を包含した領域であると述べられていました.また,今までされてきた研究や自身の考えについても話されていました.その中で,常に臨床研究をするように患者を観ているとおっしゃっており,日々の臨床の中でも現象を観察し仮説を立て,的確なアウトカムを設定し検証していくことの重要性を再度認識させられました.そして研究も,その積み重ねであるように感じました.   ポスター発表では,「半側空間無視の回復プロセスにおける左視線偏向について」という内容で発表しました.この内容は客員教授の河島則天さんと共同で研究させて頂いている内容です.半側空間無視は,脳卒中などによる右半球病変後に発生する症候群であり,大脳半球病変と反対側(左側)の刺激に対して,注意を向け反応すること,その方向を向くことが障害される病態と定義されます.半側空間無視を持つ患者さんの回復過程において,患者さん自身が日常生活上での問題(道を間違える,左側のものにぶつかるなど)や家族や医療スタッフからの指摘によって無視空間の存在に気づくと,意図的に左空間に注意を向けてその問題に対応する場面が散見されます.今回は,上述したような代償戦略としての左視線偏向と無視症状の回復の関係性に焦点をあて,反応特性及び,脳波の結果から検討した内容を発表させて頂きました.多くの方にご意見,ご指摘を頂くことができ,また発表時間外にも関わらず質問をして下さる方もおられ,大変参考になりました.     本学会を通じて,普段と異なる社会の中で発表することによって,違う視点から自身の研究を見ることができ非常に参考になりました.また,他の発表者の研究からも,自分にない考え方や発想を知ることができました. 最後になりますが,このような機会を与えてくださった畿央大学と森岡周教授をはじめとする研究室の皆様に深謝致します.今回得た経験を,研究や臨床に活かしていきたいと思います.   畿央大学大学院修士課程 高村優作