2015.01.28 

第32回KSM(Kio Study Meeting)を開催しました。

理学療法学科6期生の藤原です。
平成27年1月11日(日)に、理学療法学科卒業生による勉強会KSM(Kio Study Meeting)が開催されました。
なんと今回で第32回目となっています。
 
今回は膝関節のテーマでは佐藤さんによる「膝関節疾患と合併症」、肩関節のテーマでは山野さんによる「肩関節に対する解剖学的思考」、自由テーマでは私、藤原が「生活期のリハビリテーション」というテーマで発表し、各テーマでディスカッションを深めました。
 
ksm32
 
佐藤さんによる「膝関節疾患と合併症」の発表は、数々の文献レビューを通して、最新の知見を発表してくださいました。なかなか関連付けがしにくい膝関節疾患と内部疾患との関連を数々の文献を紐解き、内部疾患(主に糖尿病)を合併している患者のリスクや、考えないといけないことなどをまとめられていました。
患者を担当した際には主疾患に目が行きがちですが、それ以外にも合併症を考慮し、アプローチを考えることを改めて感じました。また、なにより知見は日々進化していて、日々知見と向き合い、まとめて、患者へよりよいリハビリテーションを考えておられる佐藤さんの姿勢に襟が正されました。
 
山野さんによる「肩関節に対する解剖学的思考」の発表は、解剖学的生理学的視点からひとりひとりの患者の症状との向き合い方、評価の仕方などについて臨床経験をもとに発表してくださいました。解剖学の復習から、実際に評価を実技で行い、学んだことを身体を使って体感できました。症状と向き合うには各関節をみるという細かい視点と、姿勢全体をみる広い視点両方が必要であり、日々気をつけて向き合っていき「みる」「感じる」力も磨いていかないといけないなと感じました。
 
この2つの発表を通して、日々進化する知見を蓄積していき知識を深めること、一方で目の前の患者の現象と向き合う目を養うことの両方の重要性を学ぶことができました。
 
最後にわたしも「生活期のリハビリテーション」というテーマで昨今の高齢化社会が迎える諸問題、その問題に対する国の対策をまとめ、私が訪問リハビリで関わっている利用者に行ったリハビリテーションの紹介をしました。この勉強会での発表は数回目ですが、改めてアウトプットする難しさを感じます。しかし、難しさを感じると同時に、人前で発表する機会を数多く行うたびに、まとめ方、伝わるような話し方などを学ぶことができています。本当に良い機会をいただいていることに感謝です。
ksm321
 
毎回、いろんな視点での発表で、一回の勉強会で幅広く学ぶことができます。学んだことをまた現場に持ち帰り自己学習につなげ、そして目の前で向き合う患者に繋げていけるよう日々過ごしていかなければと改めて感じます。

理学療法学科6期生 藤原菜津

この記事をシェアする