2015.04.20 

国際学会「第30回国際アルツハイマー病学会議」参加レポート~看護医療学科教員

0

 
4月15日~18日までオーストラリアのパースでADI国際会議が開催され、17日に「認知症高齢者グループホームの職員に対する終末期ケア研修会の有効性」について発表しました。発表内容は、愛知県と宮城県での行ったグループホーム職員に対する終末期ケア研修会の内容の妥当性を検証したものです。南オーストラリアから来た歯科衛生士やメルボルンの認知症コーディネーターから終末期ケアにおいては多職種との連携は重要であり、とても関心があるとの示唆を得ました。
 
1
 
また、世界の認知症ケアの傾向としては、BPSDなどの心理・行動障害に対するアセスメントや対応の教育、緩和ケアの教育の発表も多く、緩和ケアの教育、特に医師・看護師・介護職などの専門職や介護する家族への教育についてのシステムや教育ツールの開発が進んでいました。
当事者やその家族の参加も多く来られていて、自らの体験をプレゼンテーションし、認知症の人の世界(イメージ)を理解することへの促進がなされていました。日本からも認知症の当事者やご家族の方も来られていて、海外の認知症カフェの発表について大変興味深く聞いていました。
 
20
 
また、メルボルンで会う予定のアルツハイマー病協会(メルボルン支部)の方やLa.Trobe大学の教授とも会場で出会いしました。ADI国際会議はADI国際会議は2016年はブタペスト、2017年に日本で予定されています。
 
 
 

看護医療学科 教授 山崎 尚美

この記事をシェアする