2015.05.19 

金沢建築視察!~人間環境デザイン学科加藤ゼミ

人間環境デザイン学科 加藤ゼミの3人、杉森・楠瀬・松井はこのゴールデンウィークを使って、加藤先生の教え子であるBMC(ビルマニアカフェ) 所属の川原由美子さんから金沢21世紀美術館で開催中の「3.11以後の建築」展覧会招待券をいただいたのをきっかけに、建築視察をしてきました。
まず私たちが金沢で見たものは、やはり金沢駅!  駅といえば観光地としては見逃されがちですが、金沢駅は世界で最も美しい駅14選に国内で選ばれた唯一の駅です。「鼓門(つづみもん)」の門構えと、「もてなしドーム」と呼ばれるガラス張り天井アーチは、オブジェのような美しさと壮大さがあり、見応え抜群です。
 
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続いて向かったのは兼六園。国の特別名勝であり、日本三名園の一つに数えられる日本庭園です。広大な敷地に広がる豊かな自然がゆっくりとした気分にさせてくれます。自然を感じる家に、庭の存在は欠かせません、とても勉強になりました!
 
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そして、兼六園の側の石川橋という橋を渡ると、石川門をくぐり、金沢城公園内に入ります。金沢城とは、江戸時代に加賀藩主前田氏の居城とされていた平山城です。石川門、三十間長屋以外の建物はすべて消失してしまいましたが、平成13年には古絵図や古文書などをもとに菱櫓(ひしやぐら)、五十間長屋、橋爪門続櫓(はしづめもんつづきやぐら)を出来る限り忠実に復元されました。とてもきれいに整備されており、建城当時の雰囲気が伝わってきます。
 
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最後に、金沢21世紀美術館です。この美術館は、建築家・妹島和世+西沢立衛/SANAAによって『まちに開かれた公園のような美術館』をコンセプトに設計されました。美術館敷地内にどこからでも人々が訪れることが出来るよう、正面や裏側といった区別のない円形になっており、建築が街と一体になるためのデザインが採用されています。
 
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美術館内は、展覧会ゾーンと交流ゾーンで構成されており、交流ゾーンには有名なスイミング・プールなどがあります。様々な作品が人々を魅了し、写真を撮る観光客、遊ぶ子供たちでいっぱいでした。本でしか見たことのなかった作品が目の前にあることに興奮し、私たちもつい夢中になって写真撮影(笑)
 

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▲プールを上から撮った写真(下から写真を撮ってる人が写っています)
 
 

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                  ▲こちらは、実際、下から写真を撮ってみました!
 
そして展覧会ゾーンには、今回の建築視察のきっかけとなった「3.11以後の建築」展が開催されていました。
 
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「3.11以後の建築」展とは、2011年3月11日におこった東日本大震災以降の建築家・建築界の変化に、自分たちの考え方で向き合う25組の建築家の取り組みを紹介した展覧会です。
そして、この展覧会に参加したプロジェクトのBMCとは、1950~70年代の高度経済成長期に建てられたビルから出る独特の雰囲気・時代背景に魅了された5人からなるビル好き集団です。この展覧会では「金沢まちビル調査」として高度経済成長期のビルのリサーチを行い、ビルの魅力を紹介しています。
東日本大震災以降、大きく変化した建築界。緊急対応・仮設住宅・復興計画と、向き合い方や考え方は様々ですが、どの建築家も真剣に考え動いています。これからの日本を想う建築家の活動に、私たちも奮い立たされました。人を『守れる』建築づくり、その考えの重要さがわかる展覧会でした。
勉強もでき、観光もでき、美味しいものも食べ、楽しい建築視察(旅行)となりました!
 

人間環境デザイン学科4回生 加藤ゼミ 松井美樹・杉森由佳・楠瀬遥

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