2015.06.12 

足趾の機能に関する研究論文が国際学術誌に掲載!~理学療法学科教員

国際学術誌『Journal of Foot and Ankle Research』に掲載!
 
足趾(足の指)の握力は、足のどのような特徴と関係しているのか?
足趾握力の関連要因について調査した研究論文「Associations between toe grip strength and hallux valgus, toe curl ability, and foot arch height in Japanese adults aged 20 to 79 years: a cross-sectional study」が、「Journal of Foot and Ankle Research」という足関節や足部を専門にした国際学術雑誌に掲載されました。
 
我々は体力測定機器メーカーと共同で足趾筋力測定器を開発し(福本, 他.2011.; Uritani, et al. 2012. )、未就学児から高齢者までを対象に足趾握力の標準値の作成や足趾握力と体力あるいは障害との関係についての研究を進めています。これまでに2,000名近い成人を対象として、日本人の足趾握力の標準値を調査し、論文として発表してきました。(Uritani, et al. 2014.)

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今回の研究論文では足趾握力は外反母趾の程度や土踏まずの高さなどとは関係せず、足の指をどれくらい柔軟に曲げることができるかに関係していたことを報告しています。
 

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この学術誌の論文は「オープンアクセス」という、誰もがweb上で論文にアクセスして無料で読める方法で公開されています。今回我々が発表した論文は「Highly accessed」と表示されており、多くの研究者・臨床家の関心を引きアクセス数が多い論文として掲載されています(平成27年6月10日現在)。
今後も研究をさらに進め、我々の研究から得られた知見を社会に還元していきたいと思います。
 

理学療法学科 助教 瓜谷大輔

 
▼今回掲載された足趾握力の関連要因に関する論文はこちらからご覧になれます。
http://www.jfootankleres.com/content/8/1/18
▼以前に発表した足趾握力の標準値に関する論文はこちら。
http://www.jfootankleres.com/content/7/1/28
 
 
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