2015.06.18 

「第16回日本認知症ケア学会大会」参加レポート~看護医療学科教員

平成27(2015)年5月23日(土)~24日(日)の2日間、「第16回 日本認知症ケア学会大会」が、ホテル札幌芸文館および札幌教育文化会館にて開催されました。
 
この学会は、認知症ケアに携わる多くの職種が集まり、講演、口頭発表、ポスター発表等を行い、研讃するところが特徴です。医師、看護師、介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士などの職種とともに、各専門士、看護の分野においては専門看護師や老年看護認定看護師などが参加していました。
また昨年、関西で初めて立ち上げた奈良県認知症ケア専門士会の山崎尚美会長(畿央大学看護医療学科教授)をはじめとする理事による発表もありました。
 
内容としては、「治療から看護」「介護」「地域での支援など幅広く」「ユマニチュード」「ひもときシート」「若年性認知症」「オレンジカフェ」など幅広い内容でした。
また畿央大学の老年看護学分野教員(山崎教授他)より、「認知症高齢者グループホームの終末期ケアにおける医療連携体制の特徴」のテーマでポスター発表をしました。
 
発表内容は、グループホームでの看取り時に、グループホーム職員と看護職との医療連携体制の特徴には、①往診専門の医師が中心となる「医療強化型連携」 ②「訪問看護を含んだ看護職との連携体制型」 ③「看護師が管理者である医療連携型」の3パターンがあり、ぞれぞれの特徴を活かしたケア提供の必要性を示唆したものです。
参加者からは、それぞれの体制にどのような教育支援が必要かという質問を頂きましたが、「連携体制の特徴から多職種が活用できる教材が必要であり、それぞれの職種、殊に看護職対象の教育プログラムや教育支援システムの充実が不可欠であること」を強調してお答えしました。
 

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                                     ▲大会長の山田律子先生と記念写真

 

看護医療学科 老年看護学領域
教授 山崎尚美
講師 南部登志江
助手 寒作里加子

 
※「認知症ケア専門士」…認知症ケアに対する優れた学識と高度の技能、および倫理観を備えた専門技術士
 
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