2015年7月17日の記事

2015.07.17

畿友会(学生自治会)だより vol.30~保護者懇談会の運営に協力!

7月4日(土)に在校生の保護者を対象とした保護者懇談会が行われました。 畿友会(学生自治会)として、受付などのお手伝いをいたしました。 保護者懇談会は、担任の先生との個別相談、学校全体や学部・学科の説明や懇親会などが、半日にわたり開催されました。   当日は、雨の中たくさんの保護者の方々が参加されました。 畿友会のメンバー20名は、主に来られた保護者の方の受付をしたり、学部ごとの説明会の教室への誘導などをしました。保護者懇談会がスムーズに進行できるように学生支援センターの方からの的確な指示のもと、畿友会メンバー全員、迷いなく動くことができました。雨の中ではありましたが、みんなで楽しく手伝えてよかったです。お昼ご飯にはお弁当が支給されたので、みんなでおいしく頂きました。また学部の先生のいつもと違った一面も見れたり、畿友会のみんなとすごくコミュニケーションがとれたので個人的にも楽しかったです。 これからも様々な学校行事のサポートをしていきたいと思います!     畿友会広報部 健康栄養学科3回生 原田昇大

2015.07.17

JICA関西・WHO神戸センターに訪問!~看護医療学科「国際看護論」

こんにちは!看護医療学科4回生の喜島です( ^ω^ ) いつも学生広報スタッフブログの記事を「きーさん」名で書いていますが、今回はちょっと趣向を変えて、看護医療学科4回生で履修する必修科目「国際看護論」についてご紹介します。   この科目は、「急速な経済成長を遂げた我が国は、国際社会に対する責務として、世界の発展に貢献していくことが要請されている。このような状況の中、看護のプロフェッショナルとしてどのような貢献ができるのか、その役割を世界情勢の中で捉える。 我が国と諸外国との保健医療の課題を比較し、国際看護(国際交流と国際協力)の意義と必要性を理解する。」(シラバスより一部抜粋)という内容で、担当は看護医療学科教授 堀内美由紀先生。   座学だけでなくワークショップや校外学習もあり、7月10日(金)には神戸市中央区にあるJICA関西とWHO神戸センターを訪問させて頂きました! 今回は特に、この訪問の様子をレポートします♪   ▲木々に囲まれたJICA(国際協力機構)関西の建物☆   ▲1階レストランはメニューも国際色豊か♪ ▲月替わりエスニック料理 7月はルワンダ   ・・・と、もともと国際協力に興味があった私はここまでで既にハイテンション(笑) 13時からはいよいよ講堂でのご講演です(^^)   【講演内容】 ○JICA関西 開発教育支援業務担当 赤嶺様 赤嶺様からは、JICA関西の組織や役割などをご紹介頂きました。 世界の約200か国のうち、150か国以上が開発途上国であること。ニュースでよく耳にするODA(政府開発援助)を、JICAが一元的に実施していること。技術協力、有償資金協力、無償資金協力を組み合わせ、相手国に合わせた援助を行っていることなどなど。相手国に主体性を持ってもらうため、有償での資金協力(インフラ整備など)が最も多額なのだそうです☆ 東日本大震災では、174の国・地域や43の国際機関から支援を受け、その中には開発途上国からの支援もあったとのことです。開発途上国の問題は、私たちには関係ないなどとは決して言えないのだと思いました☆   ○神戸市立医療センター看護師 大城様 大城様は、青年海外協力隊員として2年間ベトナムで活動したご経験を話して下さいました。文化や習慣が全く違う国で、日本のように先を予測した医療でなく対症中心であったり、療養上の世話は家族の仕事(下の世話、更衣、食事など)であったり。そこに日本のやり方を「これがいい」と言って持ち込んでも定着しそうにないと思いました。 大城様は、主役は現地の人であって、自分たちは黒子に徹するとおっしゃいます。実際、協力隊では現地語(ベトナム語)を事前に学び、それを使ってコミュニケーションするのだとか。一方、各国から送られた医療機械の説明書が英語で、読める人が少なかったり、使い方が分からなかったり、部品が調達できないなどで活用されていない現状も目の当たりにされたとのこと。 やはり、単にモノを送るだけでなく、それらを自分たちの技術として現地の人が活用できるように人材を育成することも必要なのだと思いました。その為にも、現地へ実際に行き、直接現地の医療者と関わる協力隊の活動がとても大事なのだと感じました。   ○WHO神戸センター 野崎様 続いてJICA関西の隣にあるWHO神戸センターの野崎様にご講演頂きました。 UHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)が今の国際保健のトレンドであるとのこと。これは、WHOの定義で「世界中の人々が適切な医療を適切な費用で享受できるようにすること」を意味します。ある国では気胸になって簡単な手術を受けるだけでも100万円!ある病院では風邪は治せるけど脳溢血は無理。こうした状態は適切な費用、適切な医療と言えないかも知れませんね。そうした不都合を解消していこうというのが今の流れなのだとか。UHCの対策は、答えが一つでなく難しいもので、保健医療にかかるお金をどうカバーするかは大きな課題なのだそうです。特に生活習慣病はお金がかかり、高齢化が進行する日本では深刻な問題。日本には国民皆保険制度が充実しているので、ではタイでも出来ないかと野崎様は当時の首相から聞かれたのだとか。でも、国民のほとんどが農民で、現金で保険料を納められないタイでは難しい。では国の支出(税金)で医療費を負担してはどうか。こうしてほとんど全ての疾患を無料で受診できるようになったそうです。日本の仕組みも一つの成功例。しかし、国が変わるとその国に合った方法を取らないと意味が無い。こうしたUHC実現の過程は、先のお二人のご講演とも通底する考え方があると感じました。一方的な押し付けでなく、相手国に寄り添い、それに合った方法で支援する。主役は相手国(^^)   ご講演に続き、野崎様にWHO神戸センターの内部をご案内頂きました! ご講演ともども、貴重な機会を頂きみんな大喜び♪ ▲マークがかっこいい!                   ▲「Visitor」の札をもらい、テンションも上がる♪   ▲野崎様からのご説明☆ お忙しい中、ありがとうございました!   【私の感想】 「国際貢献」や「海外支援」という言葉がある種ブランドのように使われ、また自分も使っていた中で、この校外授業で実際にその最前線で活躍されている方々のご講演を拝聴し、考え方も変わったように思います☆ 単にお金を送る、モノを送るだけでなく、その国に合ったものを送りそれを扱える人材の育成なども必要であること。主役は現地の人という意識で、文化も習慣も違う国の中で何が出来るのかを考えていかなければならないこと。こうした学びを活かし、自分もできる支援をできる時にしていければいいなと思いました☆      ▲看板の前で野崎様、堀内先生と記念撮影♪   P.S. 7月11日(土)は国際看護論最終講義日☆ この日に研究授業の一環として行われた「貿易ゲーム」もとても楽しかったですよ♪ この詳細は別途、先生からのブログがアップされますのでお楽しみに!   看護医療学科4回生 喜島 一将