畿央大学の教育・研究・キャンパスライフをリアルタイム配信!

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2015年08月26日 一覧

2015年8月26日(水)

「健康学特論」(看護医療学科保健師資格必須科目)の主な到達目標は、人権と医療問題に関しての基本的知識や、マイノリティの健康問題、ヘルスプロモーションに関する知識を習得することにあります。保健師資格の指定規則対応科目「健康学特論」では授業の一環として、2015年8月25日(火)より2日間、岡山県にあるハンセン病療養所である国立療養所長島愛生園と邑久光明園を訪ねました。(参加学生29名 引率教員 文鐘聲准教授・松本泉美教授)

 

その2日目の様子をご紹介します。

 

ハンセン病療養所見学の2日目です。本日は、台風一過の青空となりました。宿泊場所とした岡山いこいの村の屋上からは長島の全景を見ることができます。右手に見えたのが、昨日もご紹介した「人間回復の橋」と呼ばれる邑久長島大橋です。   cats1

▲長島の全景                       ▲邑久長島大橋

 

2日目である26日は、同じ長島にある国立療養所邑久光明園にて研修を行いました。
同じ島に二つの国立ハンセン病療養所があるのはこの長島のみです(2015年8月現在、全国に13の国立ハンセン病療養所があります)。邑久光明園は、もともと公立の「第三区府県立外島保養院」として現在の大阪市西淀川区中島に1909年に開園しました。しかし、1934年の室戸台風により壊滅的被害を受け、その後、長島の地に光明園として復興・開園するに至りました。

 

邑久光明園園長である青木美憲医師による講話から2日目の研修は始まりました。

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青木園長は、ハンセン病療養所に勤める医療従事者としての心構えからお話しくださいました。ハンセン病に関する国賠訴訟は、2001年に国の過失を認め原告勝訴となりましたが、回復者(原告)からすれば、医療従事者も被告の立場にあること、その自覚が我々には必要だということを、静かにお話しくださいました。私はこの一言に心を激しく揺さぶられました。個人的な経験ですが、私は数度となくハンセン病療養所に足を運び、回復者の居宅にもご訪問させていただいたことがあります。そのときは、その回復者の方が私と同じく在日コリアンであったこともあり、実はある種の親近感をも持っていました。医療従事者が加害の立場にあることはままあるやもしれません。ハンセン病の教訓として、このことを自覚しないといけない、と強く思いました。園長先生の穏やかながらも心を打つお話に、学生たちも熱心に聞き入り、積極的に質問もしておりました。

 

青木園長の講話を終え、私たちは園内の見学へと移りました。園のバスと車を出してくださり移動しました。まず訪れたのは納骨堂です。一同で手を合わせました。その後、2000年まで火葬場として使用されていた場所で現在は慰霊碑が建立されている、しのび塚公園にて手を合わせました。

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▲納骨堂                         ▲しのび塚公園

 

次に、監禁室です。2002年に歴史的建造物として修復し保存されている建物ですが、実際に中に入ることができました。「懲戒検束規定」の現実について、深く考えさせられました。

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▲監禁室

 

その後、邑久光明園の2つの桟橋(当時。写真右側は患者用、左側は職員用)、旧光明学園校舎を利用した資料展示室に向かいました。ここでも、ハンセン病の歴史と入所者の生活を垣間見ることができました。

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▲2つの桟橋

 

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▲資料展示室

 

このようにして、あっという間に邑久光明園での研修を終えることになり、帰路につきました。2日間を通して、学生はもちろん、教員も多くを学ぶ機会となりました。「百聞は一見に如かず」。この現実を目の当たりにすることにより、今後絶対に繰り返してはならない思いと、この事実を伝えていかないという思いにかられています。このブログを読んでくださった方々に少しでも伝われば幸いです。

最後になりましたが、2日目の邑久光明園での研修を充実したものとして下さった、青木美憲園長、庶務課の福井さまをはじめとした職員のみなさまに厚く御礼申し上げます。

看護医療学科 准教授 文鐘聲

【関連ブログ】
看護医療学科4回生が国立ハンセン病療養所を訪問!~「健康学特論」

2015年8月26日(水)

こんにちは!

今年の畿央祭の学内企画部署長は現代教育学科2回生の米永裕樹と光岡克真が務めさせていただきます。
第1回学内企画ブログは米永が担当します!

今年の学内企画は41人、ひとり一人個性的なメンバーで頑張ります!!

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▲昨年の様子

 

さてさて、今年の企画はですね…

みんなでワイワイ ぴったんこかんかん

みんなでガヤガヤ 喫茶店

さぁ、探せ! スタンプラリー

そして!!! 学内企画恒例のお化け屋敷!!! このつです!

詳しい内容はお楽しみです☆

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夏休みの活動はすでに2回行いました(^-^)
みんな予定がある中、集まってくれる良い子ばかりでとても嬉しいです。
少し頼りない部署長ですが、もっとみんなと仲良くなって全員で協力して楽しい最高の思い出が残る畿央祭にしていきたいです。

第13回畿央祭実行委員学内企画部署長
現代教育学科2回生 米永 裕樹

【関連リンク】
畿央祭(学園祭)実行委員Blog
畿央祭~瞬(またたき~)~イベントページ

2015年8月26日(水)

8月25日(火)から2日間、岡山県にある国立療養所長島愛生園と邑久光明園を訪問!

 

「健康学特論」(看護医療学科保健師資格必須科目)の主な到達目標は、人権と医療問題に関しての基本的知識や、マイノリティの健康問題、ヘルスプロモーションに関する知識を習得することにあります。

日本における医療には輝かしい成果がある反面、目を覆いたくなるような現実もあります。その厳しい現実の一つ、人権を徹底的に踏みにじった歴史である「ハンセン病問題」を学び、実際にハンセン病療養所を見学することにより、日本でのハンセン病の「隔離」と「差別」の歴史を直接目で見ることは、一医療従事者としてこの歴史を繰り返さないようにするため重要です。保健師資格の指定規則対応科目「健康学特論」では授業の一環として、2015年8月25日(火)より2日間、岡山県にあるハンセン病療養所である国立療養所長島愛生園と邑久光明園を訪ねました。

 

初日である25日は、台風15号の影響で雲行きは怪しかったものの、雨に見舞われずに大学を出発することができました。

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しかし、途中から雨が降りだし、「人間回復の橋」と呼ばれる邑久長島大橋を渡る頃には結構降っており、おまけにかなり強い風が吹いておりました。

 

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▲邑久長島大橋(1988年にできた橋。写真奥、バスの中から撮影)

 

昼食後、この雨と風がどうなることかと思いながら、13時より研修が始まりました。
当初は歴史館の見学からでしたが、幸い雨が降っていなかったこともあり、園内(屋外)の見学から始めることとしました。
現在は使用されていませんが、当時の隔離の歴史を見るべく、見学を開始しました。ガイドはハンセンボランティアゆいの会の羽原敏徳さん。まずはじめに、「収容桟橋」から。この桟橋は、当時のハンセン病患者が島に隔離される際に使われた桟橋です(当時、患者以外の桟橋は別にありました)。そのすぐ近くには回春寮(収容棟)があります。隔離収容されたはじめの1週間ほどはここに入れられ、クレゾール消毒風呂に入れられたそうです。

 

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▲収容桟橋                         ▲回春寮(収容棟)

 

その後、監房跡へ。この監房は、主に逃走しようとした入所者を捕まえ、懲戒検束した場所です。授業では事前に習ったものの、疾病の療養所に監房があったこと、その実物を前に、見学した学生たちは絶句していました。
次に、納骨堂に行きました。学生全員が線香をともし、療養所でお亡くなりになった方々にお祈りをしました。それぞれお墓があるはずなのに、そのお墓に入れない現実について、メモをとりつつ説明を聞き入っていました。

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▲監房跡                          ▲納骨堂

 

なんとか雨の影響を受けずに無事、歴史館(旧事務本館)に到着し、説明を受けました。

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▲歴史館(旧事務本館)

 

研修の最後には、長島愛生園入所者自治会会長の中尾伸治さんのお話をお伺いすることとなりました。中尾さんは奈良県のご出身で、入所後の生活および今なお残る差別について、語っていただきました。ハンセン病は治る病気であること、現在の入所者でハンセン病の患者はいないこと、しかしながら後遺症に苦しんでいること、今なお強い差別が残っていること。学生も真剣な表情で聞き入っていました。

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外は高潮警報が発令される中、少し雨風にはさらされましたが、なんとか無事研修を終えることができました。その後、宿泊施設である岡山いこいの村の研修室にて班ごとのディスカッションを行い、カンファレンスを行いました。カンファレンスでは、学生各々がこの理不尽な差別について熱く語りあいました。

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最後になりましたが、本日台風の中、温かく迎えてくださった長島愛生園の方々に厚く感謝申し上げます。
翌日は引き続き、同じく長島にある邑久光明園を見学します。学生一同、実りあるものにしたいと思います。

看護医療学科 准教授 文鐘聲

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