2016.04.14 

美をつくる~人間環境デザイン学科教員によるマークデザイン!

人間環境デザイン学科でインテリアデザインを担当している加藤です。先日、2020年東京五輪の新しいエンブレムデザイン最終候補4作品が発表されましたが、私も時々マークのデザインをすることもあり、2作品を紹介させていただきます。
 
 
私の友人で、カンボジアの人々に井戸を贈るボランティア活動を続けている多田さんという人がいます。
 
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活動のツールとして何か旗印が欲しいという依頼を受け、私もマークのデザインをボランティアでさせていただきました。私一人のデザインではなく3月に退職された奥村亜希先生との協働作品です。
 
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マークのコンセプトは次の通りです。
CIRCLE TO PRESENT WELLS TO CAMBODIAN PEOPLE
サークル(環)からマークの基本形態は円形にした。全ての人々が繋がっていくように願いを込めて輪になっている。円の中は「井戸」の漢字の1つ「井」がデザインされ、その中心にカンボジアの頭文字「C」が入る。この文字は「ランドルト環」といってフランスの眼科医 エドマンド・ランドルトが20世紀初頭につくったものである。遠くから見る場合、目をこらさないと切れたところが判別しづらい。よくよくカンボジアに注目してもらいたいわけである。あえて赤色にしたのは中央が日本の国旗にイメージできなくもないからである。下部には「多田」の漢字をデフォルメしてさりげなく入れている。日本人が協力してカンボジアに井戸を贈る。「和をもって貴しとなす。」
 
 
奥村先生とは2013年にも協働でマークをつくりました。
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これは第25回日本インテリア学会の大会マークで、座と背の部分が25という数字になっています。名付けてトゥエニーファイブチェア。日本タイポグラフィ年鑑2014にも掲載されております。
 
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人間環境デザイン学科 准教授 加藤 信喜

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