2016年6月7日の記事

2016.06.07

第17回日本認知症ケア学会大会参加レポート~看護医療学科

2016年6月4日(土)~5日(日)に神戸国際展示場で開催された第17回日本認知症ケア学会大会に、看護医療学科老年看護学教員5名が参加しました。『認知症初期集中治療チーム』『認知症高齢者の終末期ケア』『認知症カフェ』『認知症を持つ高齢者との世代間交流』などなど、認知症を持つ方を取り巻く課題と希望を学ぶことができました。     第1日目には『終末期ケア』について、山崎尚美教授が「グループホームの終末期研修会に参加した受講者の死生観」について発表しました。同じ尺度を用いて研究している参加者から自分の研究結果との相違についての質問や今後も継続して研究を行ってほしいとの強い要望が寄せられました。また、南部登志江講師は「関西地域2件のグループホームの職員に対する終末期ケア研修会の評価」について発表しました。終末期ケアに積極的に取り組んでいる施設についての質問などがありました。   『認知症カフェ』は山崎教授を中心に老年看護学教員が定期的に開催しており、私たちが特に関心があるテーマのひとつです。島岡昌代助手が「介護老人福祉施設と協働した地域密着型認知症カフェの実践報告と課題」を発表しました。実践報告らしくカフェの対象者や料金設定、実施時の課題等について質疑応答が行われました。     2日目には、奈良県認知症ケア専門士会(会長 山崎尚美教授)は「地域で支える認知症ケアのあり方‐SPS若年認知症サポートセンターきずなやの活動‐」をテーマに専門士会企画を実施しました。「SPS若年性認知症サポートセンターきずなや」の若野達也氏を講師にお迎えして、主に若年性認知症を持つ方の働く場・地域の居場所の提供のための活動についてご講演頂きました。110人の参加があり、講演後は同じ活動に取り組んでいる参加者からうまくいかないときのアドバイスを求める質問や、「絆やモデル」を参考にこれからこの活動に取り組みたいと考えて多数の質疑応答が続きました。     展示ブースには、学会会場内では若年性認知症を持つ方や病気で離職した方が作った製品の販売がありました。どの演題やシンポジウム、企画も質疑応答が活発に交わされ参加者認知症を持つ方へのケアへの関心の高さ、熱意を感じました。     看護医療学科 老年看護学  山崎 尚美 南部 登志江 島岡 昌代 吉井 重子 寺田 美和子(文責)