2016.07.07 

第29回日本看護福祉学会学術大会を開催!~参加学生レポート

日本看護福祉学会学術大会(大会長:看護医療学科 山崎尚美教授)を畿央大学で開催!
 
2016年6月25(土)・26(日)に第29回日本看護福祉学会学術大会が畿央大学で開催されました。今大会のテーマは、地域で創る認知症ケアのあり方 -多死社会におけるこれからの看取り-でした。私たちは学生ボランティアとして2日間、学会に参加させていただきました。
 
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参加者は、両日で市民を含めた最大数で456名(事前登録車267名・当日参加者110名・一般市民79名)の参加がありました。情報交換会にも77名の参加がありました。他にも看護医療学科の2回生・3回生が老年看護学に関する授業の一環で参加しました。また、スタッフ60名(学内外教員40名・学生20名(応募者42名))が学会の運営に協力としていました。
1日目は「地域で支える認知症医療のあり方」高井病院回復期リハビリテーションセンター長 原健二先生、「その人らしく最期を迎えるために」青梅慶友病院老人看護CNS桑田美代子氏、「発達障害の理解とその対応」畿央大学現代教育学部 大久保賢一先生の講演会や、「地域で創るテーラーメイドな認知症ケア」をテーマにシンポジウム、情報交換会が行われました。
 
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認知症の患者さんはその時の記憶を忘れていたとしても感情は存在するということを聞き、自分の中の「認知症」というイメージが大きく変わりました。患者さんが自分のことをわかっていなくてもしょうがないという認識で接するのではなく、楽しかったことや嬉しかったことなど前向きな気持ちが残るように看護することが大切なのだと改めて学ぶことができました。
 
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2日目は64演題の口演・示説発表(上写真3)や特別企画「台湾の高齢者ケアの実際-事例検討を実施して-」をテーマに講師(小太陽 老人長期ケア協会会長 陳 玲頽氏) を招聘しての講演会(下写真4)、「タッチングの有効性について」(主催:看護医療学科 南部登志江講師)、「コミュニティカフェ・認知症カフェ交流会」(主催:畿央大学 前環境デザイン学科教授 斎藤功子先生)をテーマに2つの交流集会が行われました。
 
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今回、諸先生方の研究発表の様子を見させていただき、看護師として研究を行う上で自分の研究を多くの方々に知ってもらうためには、いかにわかりやすく親しみを持ってもらえるように話すことが大切だと改めて学ぶことができました。また、どのように話せば相手に伝わりやすいのかについても自分なりに考えるきっかけとなりました。
 
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この2日間を通して、学会には多くの方々が携わっていることを実感しました。また、人と人とのつながりを感じられた2日間でもありました。臨地実習でお世話になった看護師さんと再会したり、全く面識のない看護師さんと研究についてお話しをさせていただいたりしました。その中で、研究の内容はそれぞれ異なっていても、医療者としてよりよいケアを患者さんに提供するために沢山の研究がなされていることを知ることができました。今後も学会に積極的に参加し、看護師としての知識を深めていきたいと思いました。
 

看護医療学科 4回生 勝浦来美 重見優奈

 

皆様のご支援のおかげで無事大会を終了することが出来ました。1年間を振り返ってみますと、大会長をはじめ皆初心者ばかりの事務局・実行委員でありながらも、忙しい中本当によく協力してくださったと思います。また、学会リーフレットの作成、市民講座の広報、DVDの作成や看板作成、休日にも関わらず出勤してくださった職員の皆様に心から深謝いたします。最後になりましたが、後援・協賛をい ただいた企業の方々にも感謝してお礼の挨拶としたいと存じます。この学術大会が、今後の認知症ケアの質の向上や啓発につながることを願っています。

第29回日本看護福祉学会学術大会 大会長 山崎尚美

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