2016.10.11 

イギリス短期語学留学プログラム2016振り返りレポート!vol.2

9月3日(土)から9月23日(金)にかけて、9名の畿央生がイギリスのカンタベリーでの短期語学留学プログラムに参加しました。日本に帰ってきて3週間のイギリス生活を振り返り、それぞれが学んだこと、感じたこと、経験したことをレポートにまとめてくれました。
 
 
○人間環境デザイン学科 3回生 島田咲紀
私は今回の語学留学を決意したときから、行くからにはたくさん吸収して帰ることを心に決めていました。そして、帰国後、3週間を振り返ってみるとさまざまなことを経験して、学んで、感じたことや得たものがたくさんあります。
 
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私は普段、日本にいても地図や路線図を読むことが苦手で、それが初めて行った知らない国で、しかもすべてが英語で書かれているものであっても、諦めずにがんばればできる、自分でもやればできるという自信を持つことができました。道に迷って、考えても答えが出ない、人に頼ることしかできない状況では、恥ずかしさや、人見知りだから、などとは言っていられません。実際、街の人に質問をしたり声をかけた人たちはみんな本当に親切に教えてくれました。あるいは、地図を見ながら迷っていると、地元の人たちやバスの運転手さんからどこに行きたいの?と声をかけてもらうこともよくありました。私自身、日本で外国の人から道を聞かれたりすることはありますが、地図を見ている人を見つけても自分から声をかけようということはしたことがありません。お互い助け合いの気持ちを持って、手助けをしていきたいと思うようになりました。
 
また、語学学校でのさまざまな国の人たちとの交流によって、わたしたち日本人がどれほど積極性に欠けているのかもわかりました。きれいな正しい英語を話せなくても、だいたいの単語と伝えようとする姿勢を持って、自分の意見を言うことは大切だと思いました。また、わからない時にははっきりと正直にわからないことを伝えることも非常に大切だとホームステイ中に何度も思いました。
 
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また、もう一つ学んだこととして、もっと日本のことを知っておくべきだったということです。ホームステイに慣れてきたころ、イギリス人のリポーターが日本の各地を紹介するテレビ番組があるので、一緒に見ようとホストファミリーに誘われました。しかし、その週は北海道や東北地方の特集で、私はそこへ一度も訪れたことがなかったというのと、日本の歴史や文化にも詳しくなかったので、ホストファミリーにいろいろな質問をされても、英語がわからないからではなく、答えがわからないので答えることができなかったのがとても悔しく感じました。ホストファミリーからすれば、日本人なのに日本のことを知らないことを不思議に思われたかもしれません。学校の授業でも同じようなことがありました。それぞれ自分の出身国ではどうか、というような話をする授業時間があり、他の国の人たちはみんな、たくさんの情報や私たちが知らなかったことなど話してくれるのですが、そのときも私は、日本に行ったことがない人たちに説明できるほど日本のことをわかっていなかったので、上手く説明することができませんでした。今回の留学を終えて、もっと他の国にも行ってみたいと思うようになりましたが、その前に自分の国についてもっと詳しく学ぶべきだということを感じました。
 
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ほかにも印象に残ったのが、カフェやレストランで数字が書かれた風船を持って誕生日をお祝いされていた光景を何度か目にすることがありました。雑貨屋さんなどに行ってもそのような誕生日をお祝いするグッズがたくさん置いてありました。しかし、そこで気になったのが、その商品にかかれてある数字が「30」、「40」、「60」、、、と10刻みの数字のほかに「18」、「21」のものが非常に多く見られたことです。そしてなぜか、「20」と書かれたものは見つけられませんでした。あとから調べてみると、イギリスでは18歳と21歳が日本でいう成人式のような人生の大きな節目にあたることを知りました。レストランなどの飲食店だけではなく、盛大なホームパーティを行うこともあり、私も実際に、家の外観に風船や旗などでかわいく誕生日の飾りつけをされた家を見たこともあり、誕生日をとても大事にしている文化なのだと思いました。そして、私も今回のイギリス滞在中に誕生日を迎えたのですが、ホストファミリーが手紙やケーキ、プレゼントまで用意して歌をうたってサプライズのパーティーをひらいてくれました。とても思い出に残る素敵な誕生日を過ごすことができました。
 
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しかし、日本のほうがいいなと思う部分ももちろんあります。例えば、電車やバスの時間のルーズさです。ロンドン滞在中に私がどうしても行きたかった村があり、そこに訪れたときのことです。その村はロンドンから離れた田舎で、人も少ない森の中にあるため、そこを通るバスも1時間に1本しか来ないということでした。帰りのバスの時刻もしっかり確認し、観光をして、帰りのバス停に少し早めに着いたのですが、それから書かれている予定の時刻になっても全くバスが来る様子がありませんでした。結局、周りにほとんど人がいない状況で帰れるのかという不安の中、1時間以上が経ち、やっとのことでバスが来ました。このようなことはよくあるらしく、日本ではここまで遅れるということはあまりないし、公共の乗り物が遅れるのは非常に不便だと思いました。ほかにも、レジにいる店員さんがスマートフォンを使用しながらや、他の店員さんと大きな声でしゃべりながら、ガムを食べながら接客をしているのを目にすることもあり、日本ではほとんど見られない光景にとても驚きました。お店側とお客さんという文化の違いだとは思いますが、私は日本の接客のほうが気持ちよく買い物できるなと思いました。
 
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私は今回の留学を通して、出発前の想像していたことをはるかにこえるくらい得るものがありました。私にとっては、外国へ行くというところから初めてのことだったので、留学を決めてからも不安でいっぱいでした。しかし今では、もっと英語を勉強してたくさんの国を訪れてみたい、たくさんの文化を味わいながら学びたいと思うようになりました。そして、自分自身も大きく成長できたと思うくらい、良い経験ができたと思います。
 
 
○人間環境デザイン学科 2回生 庄野真理子
短期語学留学に行って多くの人と知り合ったことで新しく分かったこと、知ったこと、学んだことがあります。 まず、分かったことはやっぱり英語は話せた方がいいということです。学校では色んな国の人が英語を学んでいて母国語はそれぞれ違っていても英語を話すことで親しくなっていきました。英語圏以外の国に行ったとしても英語を学んでいる人がほとんどなので、もっと英語を話せるようになりたいと思いました。英語や現地での生活に慣れるのに学校に通い始めて3日ぐらいかかりましたが、最後の1週間は時間が過ぎるのが本当に速く感じました。学校に着いた日に先生が3日もすれば英語の耳になってくるから、と仰っていてその通りで、だんだん相手の言いたいことが聞き取れるようになってきたと感じました。難しかったのは、相手の言いたいことは分かってもそれに対する答えがスッと頭の中に浮かばないということです。何を聞かれているかは分かるのに答えられないというのがすごく悔しかったです。今回の短期語学留学に本当に行って良かったと思うし、短期じゃなくて長期で行ってみたいとすごく思いました。
 
▼最終日にクラスメイトと撮影
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次に、新しく分かったことです。イギリスは日本と違ってのんびり時間が過ぎていくように感じました。お店はほとんど夕方の5時頃には閉店していて仕事の時間と自分のプライベートな時間の割合がすごく良いと思いました。そのせいか街の人にはみんな余裕があるように見えました。とてもフレンドリーで親切な方々ばかりで私が道に迷った時も丁寧に教えてくれ、「分からなかったらまたおいで。」と言ってくれました。また、学校に来ている人はそれぞれ様々な理由で英語を学んでいました。私たちと同じように学校のプログラムで来ている子もいれば、仕事で海外に転勤になるから英語を勉強しに来た方や、今まで普通に会社に勤めていたけれど会社を辞めて1人で英語を学びに来た方もいました。自分のしたいことが明確に決まっていてそれを達成するために会社を辞めて1人で知らない土地にくる、という行動力がすごいなと思いました。私は行動する前にできるかできないかを考えてしまうことが多く、迷ったら行動!というのがないので、そんな風になりたいなと思いました。
 
最後に私が学んだことです。この短期語学留学全体で大切だと思ったことは自分のしたいことはした方がいい、ということです。私はずっと留学したいと思っていたので今回、日本以外の国に行き、異文化に触れて沢山のことを知りました。日本で本やネットで調べるだけでは分からないことが、実際行って体験してみると分かる、というのがすごく新鮮でした。新しく物事を知る、ということは実際に体験することで自分の中に強く残るのだと感じました。日本では当たり前にしている電車を使って別の街へ行くということさえも、新鮮でした。電車の使い方ひとつとってみても日本と異なる点が多く、面白かったです。自分が面白いと感じたことは時間が経っても覚えていると思います。だから、勉強しようとして勉強するのではなく、勉強する内容を自分が面白いと感じていると、自然に覚えていくものだな、と思いました。私がこう思えるようになったのも、留学したい!という気持ちがあって、今回それを行動に移すことができたからです。自分がしたい!と思っていることを行動に移すと、そこからさらに選択肢が広がるのだと学びました。行動しなかったら選択肢がでてくることはないのだな、と感じました。
 
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