2017.05.26 

奈良県認知症ケア専門士会第8回研修会が開催されました。

アルツハイマー型認知症は予防できるか?
2017年5月20日(土)に奈良県認知症ケア専門士会 第8回研修会が開催されました。
 
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「認知症ケア専門士」は、人口の高齢化とともに増えゆく認知症の人へのケアに対する技術の向上や保健・福祉に貢献することを目的として平成15年に日本認知症ケア学会総会で決定された資格です。3年以上の経験年数とともに試験に合格することが必要なのですが、さらに認定後も生涯学習に対する義務が課されています。奈良県では2014年に関西で初めての認知症ケア専門士会が設立され、本学看護医療学科山崎尚美教授が会長となりました。その後毎年研修会を開催しています。
 
2017年度は、5月20日(土)13:00~16:30に第8回研修会のテーマは「アルツハイマー型認知症は予防できるか」で、医療法人社団岡田会介護老人保健施設まきむく草庵の施設長である中野博重氏を講師に講演をしていただきました。27名の参加があり、それぞれ1単位の単位が認定されました。
 
中野先生は、外科医師として臨床で働かれた後、看護大学で教授として教鞭をとられました。現在は、まきむく草庵で施設長として高齢者とかかわっておられます。講演では、認知症についての近年の動向や主な認知症の診断、症状についてお話しいただきました。その後、「こんなことが脳への刺激となる」こととして、毎日の生活の中で運動をする大切さや食事、社会交流と知的な活動の重要性などについて話をされました。また、2型糖尿病のコントロールや高血圧、高脂血症の改善、望ましい体重の維持などについても話をされました。
運動について、走るのもただ走るのではなく、「記憶力」に効く走り方、「感覚」に効く走り方、「集中力」に効く走り方などがあり、その実行方法について話され、新たな知見を得ることができました。アンケートでも、「わかりやすかった」「認知症について、わかっているつもりだったが、新たな発見があった」などの意見がみられました。
後半は認知症ケア専門士会の講演や活動について意見交換をしました。参加人数が少なかったせいか、質問や意見がしやすい、和やかな意見交換会となりました。
 
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次回は、10月14日(土)に研修会が開催されます。認知症ケア専門士の資格を持っていない方も資格を持っている方もふるってご参加ください。
 
文責:看護医療学科 南部登志江

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