2017.06.05 

第18回日本認知症ケア学会に参加・発表!~看護医療学科教員

2017年5月26日(金)~27日(土)に沖縄で開催された日本認知症ケア学会へ参加しました。今回は、山崎教授、寺田講師、島岡助手が示説発表を行い、看護医療学科老年看護学の教員6名、教育学習基盤センターの宮崎助教が参加しました。
 
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講演や発表では、「認知症に優しい地域作り」「認知症と共に生きるために必要な支援」といった、地域でその人らしく生活するための支援や課題についての報告が多く見られました。
地域における支援については、現在、畿央大学は御所市の地域包括支援センターと協働して「オレンヂカフェ」を開催しています。認知症カフェについての発表や自主企画が多く見られ、関心の高さがうかがえました。
認知症の人が地域で生活するためには、地域の人の理解と協力が必要となります。認知症についての理解を深める方法として、「認知症サポーター養成講座」がありますが、成人を対象とするばかりでなく、小学生や幼児に対する講座も開催されており、その効果と課題についての発表も見られました。
さらに会場には「未来をつくる子どもたちの作文コンクール 受賞作品」が発表されていました。子どもたちの認知症に対する理解が、今後さらに必要となると考えられます。
 
▼寺田講師発表 座長の山田律子先生と共に
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認知症カフェにおける「認知症高齢者のためのボランティア活動に関する研究の動向」について、発表しました。まだまだ、文献数は少なく総説や事例研究なども含めて情報収集することの助言をいただきました。
 
▼島岡助手発表
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「認知症高齢者グループホームの終末期ケアに関する文献レビュー -過去10年間の研究動向-」について、発表しました。座長の先生から発表前に「認知症高齢者のグループホームにおける終末期の問題は現場で直面している問題として早く何とかしたいとみんなが思っているが、まだこのような取り組みがなく、この発表を楽しみにしていた」とご紹介して下さいました。終了後も、「このテーマはとても重要な課題であり、大学という環境に所属しているからこそできる研究、認知症の人にとってとても意義深い研究であるのでさらなるこれからの研究活動に期待する」とのコメントをいただきました。
今回発表した研究について、共同研究者である他大学の教員を交えて、26日及び28日に会場等で研究に関する会議を実施して、学会は無事終了しました。

看護医療学科 准教授 南部登志江

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