2017.10.23 

奈良県認知症ケア専門士会第10回研修会が開催されました。

10月14日(日)畿央大学で、奈良県認知症ケア専門士会 第10回研修会が行われ、17名の参加者がありました。(今回はワークショップ形式のため少人数で行いました。)
 
開会にさきがけて、奈良県認知症ケア専門士会会長の山崎教授(本学看護医療学科教員)が挨拶をされました。
 
今回のテーマは松岡千代先生(佛教大学保健医療技術学部 看護学科 老年看護学教授)による『多職種連携に必要なコミュニケーションスキルを磨こう~TRUE COLORS 入門講座~』です。
松岡先生はご自身の多職種連携の難しさ、自分とはちがう価値観を持った方々との連携の難しさを経験され、そのとき『TRUE COLORS』 を知りました。『TRUE COLORS』の勉強をされ『TRUE COLORS 認定ファシリテーター』の資格をお持ちです。
 
『TRUE COLORS』について
 
認知症ケア専門士1
 
 
TRUE COLORS(TC)は、アメリカの心理学者カーシー博士による気質と行動パターン研究をもとに発展させた、体験型プログラムです。
 
人間関係やチームワークの向上、ストレス軽減、自己開発へと、幅広く活かすことができます。
 
TCプログラムでは、人間の持つ気質を「オレンジ」「ブルー」「ゴールド」「グリーン」の4つのカラーで表現。それぞれのカラーが自分の中でどう機能しているか...ワークを体験しながら、見て、聞いて、感じて、学んでいきます。そのため、難しい専門用語を勉強しなくても理解でき、職場や家庭生活、援助や教育の現場など、さまざまな場面に活用できます。意外と多くの人が、自分と異なる気質の相手を理解できずに苦労していたり、そもそも自分本来の持ち味に気づかず、周囲に合わせて無理していたりします。
TCを学ぶと、身近な関係も、仕事の上でも、ストレスが減ってお互いの「違い」が活かせるようになります。
 
TCプログラムの3つの柱は
• 自分を知る
• 相手を知る
• 違いを受け入れる

TRUE COLORS ジャパンホームページより

 
セミナーではまず自分のカラーを知り、同じカラーでグループをつくりました。そしてそれぞれのカラーの特徴を他のグループに紹介する準備を行いました。同じカラーでのグループワークは時間配分の考え方や模造紙の使い方もよく似ており、とてもスムーズにグループワークが行えました。
その後、他のカラーの特徴を聴くと自分が今まで持っていた価値観はすべての人に共通するものではないこと、そのためカラーの違う人と何かをするとギクシャクする場合があることを改めて考えることができました。
しかし、この研修会で学んだことは自分と違うカラーの人は自分が苦手とすることを得意としていている人(秩序を大切にするゴールドの人には、自由な発想ができるオレンジの人がいると視野が広がる)、カラーの違う人とプロジェクトを行うと予想以上の成果があがるだろうということです。
 
今回の研修会を通して、プライベートでも仕事でも自分とは合わないと思っていた人にどんどん近づいていこうと思うことができました。
研修に参加された方からは、「新たな自分の内面を知ることができた」「楽しくて、4時間があっという間だった」などの感想が聞かれました。

看護医療学科 講師 寺田 美和子

 
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