2018年3月9日の記事

2018.03.09

新生児蘇生法(NCPR)Aコースを受講し、全授業が終了!~助産学専攻科

助産学専攻科は国家試験と卒業研究発表会を終え、平成30年2月26日(月)に助産学専攻科の最後の講義である「NCPR(新生児蘇生法)Aコース」を受講しました。 NCPRとは「すべての分娩に新生児蘇生法を習得した医療スタッフが新生児の担当者として立ち会うことができる体制」の確立をめざし、新生児蘇生法を新生児科医のみならず、分娩にかかわる産科医、助産師、看護師、さらには医学生、看護学生、救急救命士等にも学んでもらおうというものです。講習会を受講後に、試験に合格し、所定の手続きを経て新生児蘇生法修了認定の資格を習得することができます。     午前は教室で講習を受け、午後から演習室にてインストラクターの小児科医の佐野博之先生・川村彬子先生からベビー人形を用いた新生児蘇生法のデモンストレーションを受け、学生も事例演習を行いました。事例演習では、インストラクターの先生が設定された出生直後の新生児の状態から、どのような項目を観察し、どのように対応するのかを、アルゴリズムに沿って考えながら、蘇生法を実施しました。     事前に学習してきたとはいえ、いざ目の前のベビー人形で実践してみると想像以上に自分自身が動けなくなってしまうという事実に衝撃を受けました。処置をしつつ、次の観察項目や児の容態の変化を予測、時間を念頭に置きながら最短で最良の判断が必要とされる。そしてストップウォッチで時間を測りながら、人工呼吸までにかかる時間を体験するなど、タイムリーに変化していく流れを体験してみることで、新生児の蘇生法の実際を想像するとともに自分が足りない部分や見直さなければならない部分を知ることができました。     また新生児の蘇生には一人だけでなく、チームでの連携が必須となってきます。胸骨圧迫のタイミングや次の処置のための物品準備、声掛けを行いながら自分は何をすればよいのか、何が必要であるのかを明確にすることが児の生存率にもかかわってきます。このことから個人の技量だけでなく、チームとして動くというメンバーシップの大切さも同様に学ぶことができました。   そしてシミュレーション後は筆記テストがありました。最後の試験、それぞれが学習してきたこと、経験したことの全てをそこに注ぎました。全員合格を祈りつつNCPRのすべての講習を終えることができました。この講習では、一人でも多くの児の命を救う使命やチームとしての力の重要性を再認識する機会ともなりました。 また、NCPRが終わるということは、助産学専攻科のすべての授業が終わることも意味していました。   ▼解放感にひたりながらの記念撮影!   4月から私たち助産学専攻科は助産師として働きます。今後は実際の現場に立ち、小さな命を救う立場にもなります。この一年間で学んだことや経験したこと、学んだことを糧として、それぞれがめざす助産師像に向けて頑張っていきたいと思います。      助産学専攻科 川北明日香    【その後…全員で卒業旅行へ!】 1年間の過程を無事修了し、仲間とともに東京ディズニーランド、ディズニーシーへ卒業旅行に行きました!天気予報では雨でしたが、みんな日頃の行いが良かったのか(笑)、2日間とも晴れました。たくさん笑い、たくさん癒され、気分もリフレッシュし、4月からの社会人生活に向けて、やる気とモチベーションを高めました。  助産学専攻科 高瀬和   【関連記事】 第6回助産学専攻科卒業研究発表会を開催!~学生レポート 大阪母性衛生学会学術集会・研修会 参加レポート!~助産学専攻科 ベテラン助産師による分娩介助の特別講演!~助産学専攻科 ベビーマッサージとマタニティヨガの特別講演!~助産学専攻科 日本母性看護学会学術集会 参加レポート!~助産学専攻科

2018.03.09

第6回助産学専攻科卒業研究発表会を開催!~学生レポート

平成30年2月23日(金)に第6回助産学専攻科事例研究発表会が開催されました。1年間を過ごしてきた学生から、当日のレポートが届きました!     私たちは昨年9月から助産学実習に行き、病院や保健センター、助産所などさまざまな場で活躍する助産師としての役割や技術、母子保健の在り方などについて学びました。病院での実習では学生それぞれが10名の分娩介助をさせていただきす。そのうち1名の方は、妊娠期から分娩介助、そして、産褥・新生児期、産後1ヶ月健診までを継続して関わる継続管理妊婦さんとして受け持たせていただきました。継続妊婦さんと初対面してから、産後1ヶ月健診までの約2ヶ月間、妊婦さんと赤ちゃん、ご家族が安心して安全に出産し育児につながっていけるように、先生方から指導を受けながら関わらせていただきました。     事例研究発表会では、その継続管理妊婦さんと関わる中での学びを論文としてまとめ、スライドにして発表しました。発表会には専攻科学生、教員のほか、臨床教員、臨床指導者の皆様にもご参加いただきました。実習では教員や指導者からの指導・助言のもと、座学では知ることのできなかった、妊婦さんとのコミュニケーションや寄り添う看護、助産師のあり方についてたくさん学ばせていただきました。   また、実習を進めるにあたり、快く受け入れていただいた妊婦さん方への感謝の気持ちも込めて、丁寧に事例を振り返りまとめました。     事例研究自体は1月にまとめておりましたが、2月15日に助産師国家試験を受けてから、発表会までは1週間しか準備期間がありませんでした。実習中、熱くご指導いただいた指導者の皆様や先生方にどうすれば考えや思いが伝わるのかそれぞれ試行錯誤しながらの準備でした。学生同士で発表を聞き、良い点と改善点を出し合い、より良い発表になるよう力を合わせて頑張りました。最後の集大成ということもあり、それぞれの目標に向けて努力していました。 そしてなにより、「9人で力を合わせて成功させる」と気持ちが一つになっていたように思います。本番では皆が練習の成果を発揮し、自信をもって発表することができました。それぞれにテーマは異なっているため、互いの学びを深められるように積極的に質問する姿もありました。指導者の皆様や先生方からも臨床からの意見やアドバイスをいただき大変有意義な会となりました。     また、発表会終了後には、病院ごとに臨床指導者様や、担当教員の方々と実習で厳しく指導いただいたことや褒められたこと、嬉しかったことなど振り返り涙を流したり、思い出に写真を撮っていただいたりしました。     実習は楽しいことばかりではありませんでした。しかし、研究を通して実習の中で知識をつけ、学びを深めたことや、妊婦さんやご家族様、指導者の皆様方との出会いがあったことが何よりの財産となり、自分達の力となったことを実感することができました。4月からはそれぞれ違う場所で助産師として働きます。この1年間、学生9人で経験したことを忘れず離れた場所にいても切磋琢磨し邁進して行きたいと思います。     最後になりましたが、今回、学生の受け持ちを快諾してくださった継続妊婦さんとご家族の皆様、受け入れてくださった施設の皆様、温かい指導をくださった臨床指導者様、1年間一番近くで育ててくださった教員の皆様に心より御礼申し上げます。   助産学専攻科 高瀬和   【関連記事】 大阪母性衛生学会学術集会・研修会 参加レポート!~助産学専攻科 ベテラン助産師による分娩介助の特別講演!~助産学専攻科 ベビーマッサージとマタニティヨガの特別講演!~助産学専攻科 日本母性看護学会学術集会 参加レポート!~助産学専攻科