2018年4月12日の記事

2018.04.12

平成30年度 新入生宿泊研修レポートvol.4~人間環境デザイン学科

平成30年4月5日(木)・6日(金)の2日間にわたり、1泊2日の新入生宿泊研修を行いました。研修には、新入生68名、4回生4名、教員4名、キャリアセンター職員1名が参加しました。 この研修では大学生活での友達づくりはもちろん、美しい環境の中ではぐくまれた建築や、町並みに触れることにより、町と人々の生活とのつながりを考えることを目的としています。   そして今年は、滋賀県にある「近江商人発祥の地」と言われている五個荘、近江八幡を訪れました。   【1日目】 五個荘町は、伝統的建造物群保存地区に指定されており、古くからの寺院や屋敷も多く残り、タイムスリップしたかのような町並みが保存されています。道路脇の用水路には、色鮮やかな錦鯉が泳いでいました。   ▲現地ではボランティアスタッフの方々に案内していただき、当時の暮らしや屋敷の特徴などを聞くことができました。   ▲この壁の板は、木の船を解体した船板を家に再利用しています。100年以上昔からリサイクルされていました。よく見るとしっかり金具で固定されており、傷も残っています。   ▲旧家では、川戸と呼ばれる水路を家の中に引き入れ、台所で使用した水を排水します。そこに溜まった食べかすなどが鯉のエサになっています。   近江八幡では、メンソレータムでおなじみの近江兄弟社の創設者の一人でもあるヴォーリズが設計した建築を巡りました。ヴォーリズが建築設計家として日本に残した建物は1600にものぼり、彼が生涯過ごした近江八幡にも25件の建築物が残されています。   ▲当時は手焼きでレンガを作っていたため、焼き損じで不良品のレンガを建築材料として再利用し、塀などに活用していました。   ▲旧八幡郵便局 窓のアーチが特徴的です。   ▲アンドリュース記念館 窓のフレームが十字架になっています。ヴォーリズ建築の特徴ともいえる煙突がみえます。   近江八幡ではヴォーリズ建築のほか、八幡堀周辺も探索しました。ボランティアガイドさんの説明を細かくメモにとり、町並みをしっかりと目にやきつけました。     町並み探索のあとは、ラコリーナに寄り道をしました。 芝におおわれている印象的な屋根のメインショップは草屋根という名前で呼ばれています。この建物をはじめ、ラコリーナの多くの建築を手がけたのは、建築家の藤森照信さん。敷地内にはあらゆる場所で藤森建築のこだわりを見ることができます。     施設内にはカフェもあり、和菓子・焼き立てバームクーヘンを購入することができます。インテリアにもこだわった空間で学生たちも大喜びしている様子でした。   宿泊施設に到着し、夕食をいただきます。 入学式からまだ3日目にもかかわらず、すっかり打ち解けた様子でした。     夕食後、学生達は部屋に戻り、「夢をチカラに」をテーマにした作文を書いて、1日目の研修は終了しました。   【2日目】 2日目午前中は、班ごとにわかれグループワークをしました。1日目の見学の際にメモしていたものをグループ内でマップに書き込みました。また、学生各々が「好きな景色」をテーマにスケッチを描き、1人ずつ発表しました。   ▲1日目の研修を思い出しながら、グループで話し合います。   ▲写真におさめた「好きな景色」をスケッチします   ▲「五個荘:鳥よけのためアワビの貝殻がついた屋根」について   ▲「近江八幡:ヴォーリズ建築」について   全員の作品を掲載することができず残念ですが、一人ひとりが違った内容の発表をし、皆とても興味深く話を聞いていました。 人間環境デザイン学科では、自分が設計した作品をプレゼンテーションする機会が多くあります。 全員しっかりとした内容で堂々と発表している姿を目にして、これからの4年間が楽しみになりました。   グループワーク後は、全員で昼食をいただきました。     ▲最後は全員で記念撮影   古くからの町並みや建築を見て感じたことや感じた事を忘れずに、自らのデザインに活かしてくれることを期待しています。これから4年間、どんな作品を生み出してくれるのか・・・とても楽しみです! みんなそれぞれの夢に向かって頑張りましょう!!   人間環境デザイン学科 助手 中井千織   【関連記事】 平成30年度 新入生宿泊研修レポートvol.3~健康栄養学科 平成30年度 新入生宿泊研修レポートvol.2~理学療法学科 平成30年度 新入生宿泊研修レポートvol.1~看護医療学科