2018.05.22 

平成30年度 運動器リハビリテーションセミナー「エビデンス編」を開講しました。

平成30年5月21日(日)、平成30年度「畿央大学運動器リハビリテーションセミナー(エビデンス編)」が開催されました。
 
運動器リハビリテーションセミナー1-1
 
今年のエビデンス編は『バイオメカニクスからみたリハビリテーション』『骨と振動刺激』『下肢関節へのメカニカルストレス』『免疫系への理学療法アプローチ』という4つのタイトルで9時から16時まで講師陣の熱い講義がありました。
私は1限目のバイオメカニクスを担当しました。
 
運動器リハビリテーションセミナー2-1
 
臨床の先生方から「節の運動軸の論文を読んでも臨床応用できない」「三次元動作解析の文献は意味不明」などの声を聞くことがあります。正常関節の動きを知ることで、変形性関節症者の異常な関節運動を知ることができます。また、三次元空間の表現には国際基準でのルールがあり、「論文にはその基準に従いますよ~」と書いてあるだけで一般的に詳細は表記しません。このようなちょっとしたコツでバイオメカニクスという難解な分野もぐっと臨床に近づいてきます。
他の3つの講義に関してもなかなか壮大なテーマですが、わかりやすくご講義いただきました。
 
2限目の峯松先生には、臨床では目にすることのない骨のミクロ構造を図や画像を用いてご講義いただきました。
 
運動器リハビリテーションセミナー3-1
 
3限目の瓜谷先生は昨年のオーストラリア在外研究で得た知識をご披露いただきました。
 
運動器リハビリテーションセミナー4-1
 
4限目の免疫に関しては、今北先生のアメリカ留学での実験をもとに、実際に唾液を用いたストレスと免疫の関係について受講者の唾液から簡単な実験をしていただきました。
 
運動器リハビリテーションセミナー5-1
 
今後の運動器セミナーは臨床編、臨床実践編、臨床研究編と続きます。
今年で7年目を迎える運動器セミナー、今年の臨床実践編では動物標本を用いた解剖実習や超音波エコーの使用について。臨床研究編では本学の理学療法学科に所属する統計関連ソフトの開発がご専門の福森先生にご登壇いただきます。
リカレントを主眼に置き、明日の臨床に活かせるコンテンツを揃えて各教員お待ちしておりますので今後の運動器リハビリテーションセミナーにもぜひお越しください。
 

理学療法学科 准教授 福本貴彦

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