2018年7月5日の記事

2018.07.05

環境省「エコチル調査」の一環で運動教室を開催!~理学療法学科瓜谷ゼミ

環境省が子どもの健康と環境の関連について行っている全国調査であるエコチル調査というプロジェクトの兵庫ユニットにお招きいただき、去る平成30年6月30日(土)に兵庫県尼崎市で子どもの体力向上を目的とした親子運動教室を3年生の新ゼミ生4名と卒業生で開催してきました。   当日は午前午後合わせて37家族、106名の保護者と小学校低学年までのお子さんに集まっていただきました。     子どもの体力低下については近年注目が集まっているトピックであり、子を持つ親の関心事であることは間違いありません。最近は子供が遊ぶ空間・時間・仲間が以前と比べて減少しており、遊びを通じて子どもが体力をつける機会が減少していると言われています。それに加えて共働きの親が増えたために、子どもの生活習慣が親に合わせたサイクルにならざるを得ないなど、生活習慣の影響も指摘されています。   今回のイベントでは我々が行った研究成果も紹介しながら、子ども達に体力向上と生活習慣の関係、特に睡眠をしっかり取ることの大切さをお話しました。また、ご家族・特にお父さんと一緒に過ごしたり、遊んだりすることが、運動好きになるかどうかと関連しているという報告もご紹介しました。そのあと親子でできる運動遊びを紹介し、実際に参加してくださった親子で体験してもらいました。 参加された保護者の方々は熱心にお話を聞いてくださり、終了後も質問に来られた方がたくさんおられ、保護者の方々の関心の高さをうかがい知ることができました。     アンケートでは「具体的な話が聞けて良かった」「家でも子ども達とやってみようと思う」「学生さんたちがデモンストレーションしてくれたのが分かりやすかった」など、とても好評でした。     しかし何より印象に強く残ったのは、参加してくれた子どもたちがとても楽しそうに保護者の方々と目いっぱい身体を動かしていたことでした。 終了後に保護者の方々だけでなく子どもたちが「ありがとうございました!」「めっちゃ楽しかった!」と自分達から駆け寄ってきてくれたことがとても嬉しかったです。     体操教室終了後は子どもたちと保護者の方々に足趾握力測定を体験していいただきました。     日頃は研究テーマの内容から中高年の方と関わることが多いですが、 今回のような活動を通じて、子どもたちの健康とも関わっていきたいと思います。   理学療法学科准教授 瓜谷大輔   【関連記事】 メルボルン大学の研究チームとしてイギリスへ!~理学療法学科瓜谷准教授 瓜谷准教授の在外研究報告会兼同窓会レポート!~理学療法学科「運動器ラボ」 「足趾握力」に関する論文が国際誌に掲載!~理学療法学科教員

2018.07.05

3回生対象「第4回基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科

3回生を対象とした「基礎看護技術自己学修会」を開催! 看護医療学科 基礎看護学領域では、3回生を対象として、4回目となる「基礎看護技術自己学修会」を実施しました。 平成30年6月15日(金)は、「フィジカルアセスメント(バイタルサインの測定と呼吸音・腹部の観察)」をテーマに自己学修会を行い、28名の学生が参加しました。 1回生後期の履修科目である「フィジカルアセスメント」では、健康上の問題を有する患者さんの身体を観察し、得られた情報から患者さんがどのような状態であるのかを考え、必要な援助を導き出すための視点や方法を学修します。具体的には、脈拍測定や血圧測定、呼吸音の聴診や腹部の観察方法等、患者さんの全身状態を観察するために必要な知識と技術について、学修します。     今回の学修会では、バイタルサイン測定と腹部の観察に加えて、フィジカルアセスメントモデル「フィジコ」と、呼吸音聴診シミュレータ「ラング」を用いた呼吸音の聴診を実施しました。 「フィジコ」と「ラング」は医学教育用シミュレータで、それぞれ健康上の問題を有する患者さん特有の症状を再現することができます。参加した3回生は、教員のアドバイスを受けつつ真剣な様子で取り組んでいました。     【参加した3回生の感想】 ラングとフィジコを使って副雑音を聞いて、副雑音の違いを認識することができました。1回生の時の演習でも聴診しましたが、知識が増えた現在もう一度聞くことで、実習で呼吸音を聴診する意味がわかりました。 田中南有   私は、特に呼吸や腹部の聴診に自信がありませんでした。しかし、3回生になり人体の構造・疾患についての知識や理解が1回生のときよりも深まっている今、呼吸や腹部の聴診を復習することで、人体の構造・疾患を関連付けて理解することができ、よい学びとなりました。 辻林もも       健康上の問題を有する患者さんに適した援助を実施するためには、患者さんがどのような状態であるのかを把握し、必要な援助を導き出せる力が必要となります。3回生後期の各論実習では、学生がこれまでに学修した知識・技術をフル活用して、一人一人の患者さんに、より良い援助を実践できることを願っています。   看護医療学科 基礎看護学領域 林有学・須藤聖子・小林智子・中西恵理   【関連記事】 3回生対象「第3回基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 3回生対象「基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 新生児蘇生法(NCPR)一次コース講習会を開催!~看護医療学科 「母性看護学援助論Ⅰ」教員による授業レポート~看護医療学科