2018.09.19 

理学療法学科 海外インターンシップ2018 in台湾 現地リポートvol.2

理学療法学科では、台湾での海外インターンシップを実施しています。3年目となる2018年は台風21号で関西国際空港が使えなくなる波乱の幕開けでしたが、日程短縮をして3回生15名と教員4名が現地を訪問。現地からのレポート第2弾です!
 
9月11日(火)
海外インターンシップ3日目は、台中市にある「元気学堂」という高齢者向けのデイサービスにお伺いしました。
 
理学療法学科海外インターンシップ(台湾)1-1
 
私たちが施設に入ると、高齢者の方々から日本語でのご挨拶をいただき、歓迎のダンスも披露してくださいました。
 
理学療法学科海外インターンシップ(台湾)2-1
 
こちらの施設は、健常高齢者と要介護高齢者(軽度認知障害)とが共に参加できる珍しい施設です。また、キーワードは“Freedom”で、体操、絵画や歌などプログラムを自分で選択することができるのも特徴の一つです。さらに、イベントが盛りだくさんあり、近隣の小・中学校との多世代交流や、旅行、自分たちで収穫したマンゴーから、アイスを作って販売したりもしています。特に驚いたのは、利用者さんのコンビニアルバイト体験なども地域と連携して実施されています。
 
理学療法学科海外インターンシップ(台湾)3-1
 
その後はグループに分かれて、エッグロールと擂茶作り。
エッグロールは卵に砂糖やゴマなどを混ぜた生地を固くなるまで焼き、筒状に巻いたものです。擂茶は、茶葉以外にゴマやピーナッツなどをすりつぶして作る伝統的なお茶の一つです。スタッフ、高齢者の方々が丁寧に作り方を教えてくれましたが、全部中国語で、会話をすることが難しく感じることも多くありました。しかし、日本語を話せる方もいらっしゃったり、名札が置いてあったので名前の読み方を聞いたりなどしてコミュニケーションの方法を工夫しました。一緒に作ることで心が通じあえた気がしてとても嬉しかったです。
 
理学療法学科海外インターンシップ(台湾)4-1-down
 
スタッフの方が最後の仕上げをしてくださっている間に、踊りを披露して頂いたので、我々もお返しに急遽ソーラン節を踊りました!!
 
そして、みんなで作ったエッグロールと擂茶をいただいた後、昼食までご一緒させていただきました。食器の後片付けは自分自身でされていました。また、帰りには、施設特製のマンゴーアイスのお土産ももらい、私たちが何か支援する側と思っていたのに、おもてなしだけでなく、元気までもらったような気がします。言葉が十分伝わっていなくても皆さん終始笑顔で、楽しい雰囲気をつくってくれたのはスタッフの方々でした。スタッフの方にお尋ねすると、利用者の方々を“家族”と思って接することを大事にしているとおっしゃっていました。
 
理学療法学科海外インターンシップ(台湾)6-1-down
 
今回、スタッフ、利用者の方々の活動を実際に見たり、交流したりすることで、日本との違いを知り、高齢者とのコミュニケーションや支援の方法について考えるきっかけとなりました。このような施設は日本にはなく、高齢者が自分で健康を維持していく、また地域で支えていくということを少し理解することができたのではないかと思います。
 
その後は、ホテルに戻ってインターンシップの振り返りと報告会の準備です。
1月に申し込んでから学内での事前準備、現地での内容をまとめ、先生含めて会議をしました。実際の活動を説明するだけでなく、自分たちが何を感じて、何を学んだかをまとめるのに時間がかかりました。
 
理学療法学科海外インターンシップ(台湾)8-1
 
ある程度形になったので、昨日の夜市に引き続き、中国医薬大学の学生に台中市を案内してもらい、宮原眼科という有名なお土産屋さんなどおすすめの観光地を巡りました。
 
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授業やプレゼンではなかなか会話が続けられませんでしたが、観光しながら、好きなアニメ、趣味の話など積極的に英語で話しかけられ、こちらも必死に答え、最後には台湾の学生と国籍の差も感じないくらい仲良くなることできました!プレゼンの勉強で得た英語力とはまた違った英語力が自然と身についたのではないかと思います。
 
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明日は台北を出発し、成田に帰国し、東京のホテルで1泊して畿央大学へ向かいます。今回の経験や学びを報告会で伝えたいと思います。
 

理学療法学科3回生 伊藤隼人・川上雅子

 

●過去の理学療法学科海外インターンシップ in 台湾の記事はコチラ

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