2018.10.02 

理学療法学科 海外インターンシップ in 台湾 vol.4~教員総括~

理学療法学科では、平成28年度から3回生の学生を対象に、理学療法に特化した「海外インターンシップ」の科目を開講しています。国際的な視野の拡大や語学能力の向上などの目標に加えて、海外での理学療法の実情を学び、海外の学生や理学療法士と交流を深める機会をもつことで、将来グローバルな理学療法士になることを到達目標とした授業です。

カウンターパートである台湾の国立台湾大学(National Taiwan University; NTU)・中国医薬大学(China Medical University; CMU)と共同でプログラムを作成しており、他の大学にはあまり見られない本学独自の取り組みになります。

 

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なぜ、台湾の両大学なのか? 2つの大学の優れた点を挙げます。

•アメリカ・オーストラリアなどへの留学経験、欧米での大学院を修了した先生が多く、研究レベルが高い​

•卒業生に海外等の大学院に進学する学生もいる​

•他の海外とのつながりも強く、学部生の間に海外で実習を受ける学生もいる​

•アメリカのDPTプログラムを参考に6年制教育が一部始まっている​

•理学療法士が直接患者さんを診療できるPTクリニックやPTセンターがある(医師の処方箋は必要)​

•非常に友好的で、海外からの学生などの対応も慣れている

•英語ができる学生が多い など

アジアの中では、日本が進んでいる印象があるかもしれませんが、台湾の理学療法には我々が学ぶべきところがたくさんあります。

 

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学生たちは4月から準備していたのですが、2018年9月6日(木)から予定していた渡航が、9月4日(火)の台風21号による関西空港の浸水、連絡橋の損壊等で、長期間の利用ができなくなり、一時は中止の可能性もありましたが、JTBの担当者の方や事務局の方々の調整の結果、9月9日(日)~12日(水)と短縮した形でも実施できることになりました。

参加学生は、移動が多くスケジュールがタイトであったのにもかかわらず、レクチャーやプレゼンテーションなど積極的に取り組んでいました。また、学生交流では、現地の学生とすぐに仲良くなり、自由時間に観光に連れて行ってもらうなど、全体を通して、気づきや学び、貴重な経験ができたようです。報告会では、清々しい表情で堂々と自分たちの想いを後輩たちに伝えてくれました。

 

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海外インターンシップでは、学生だけなく教員の交流という側面もあります。大学間提携を結んでいるCMUとは、今北先生が中心にお互いの研究室を訪問し、実験手法を共有する等を続けています。

▼CMUとの研究交流についてはこちら

海外インターンシップ先の中国医薬大学(台湾)から教員2名が来学!!~理学療法学科

 

また、今回の期間短縮に伴い、前半にプログラムをご準備いただきながら急遽キャンセルすることになったNTUにお詫びと来年度の調整のために、福本先生が訪問しました。

NTU、NTUPTセンターの先生方はみなさん、「台風は大丈夫だった?」と心配、「キャンセルのことは気にしなくていい」、と寛大に対応してくださり、来年度も継続して受け入れていただけることとなりました。

NTUでも、以前から交流のあるWang先生と福本先生とで国際共同研究や、学部生はもちろん大学院生や教員の交流など関係性の発展に繋がる話で盛り上がりました。

 

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上記の通り様々なハプニングを乗り越えて、無事、3回目の理学療法学科の海外インターンシップを終えることができました。

 

今回、我々の訪問を受け入れてくださった施設の方々、事前の準備で関わってくださった方々、急な変更にもかかわらず、日程調整など対応してくださった関係者の方々に、この場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

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理学療法学科教員 今北英高、福本貴彦、松本大輔、宮本直美、梶原由布

 

 

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