2018.10.29 

同窓会レポート~SAPS(理学療法研究会)

畿桜会(畿央大学・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)では、卒業後の同窓生のつながりを活性化することを目的に、一定数以上集まる同窓会の開催を補助しています。
同窓会開催にかかわる補助について(大学ホームページ)
 
今回は、理学療法研究会SAPSの同窓会レポートをお届けします!
 
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平成30年10月14日(日)に学生による理学療法研究会「SAPSのOB・OG会を開催しました。
 
※SAPS(サップス)とは、Studying About Physical therapy by Studentsの略語で、学生による理学療法研究会を意味しています。「学生の間からでも何か患者さんのためにできることはあるはず」との想いで、2006年の夏に当時1回生の8人の学生で設立された研究会です。現在、9期生まで卒業生が誕生しており、学生と理学療法士(卒業生)が交流する機会を定期的に設けています。
 
SAPSのOB・OG会は理学療法士として活躍している先輩から学内教育ではなかなか学べない現場や学術の話を提供し、話の内容を元に学生と交流を行うことで、縦と横の繋がりを作ることと、在学生と卒業生の両方に今後の学びのきっかけを作ることを目的に開催されています。
今回のOB・OG会では「将来の患者さんのために何ができるか~今後の超高齢社会を迎える日本において重要視されてくるだろう看取り・終末期リハに焦点を当てて~」
というテーマで、学部生と卒業生、双方から発表をしてもらいました。
 
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最初に学部生から海外インターンシップに関する発表が行われました。毎年OB・OG会では在学生から海外インターンシップの報告を受けていますが、年々内容が充実してきている印象で、良い経験を学生の頃からできているなぁ、と少しうらやましく感じる発表でした。
 
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次に今回のテーマである看取り・終末期のリハについて学生目線でのイメージについてあらかじめ学部生間でディスカッションした内容を発表してもらい、その内容を受けて卒業生の加藤 翼さん(理学療法学科5期生)からは「理学療法士と終末期のがん患者の関わりについて」、佐々木 将人さん(理学療法学科7期生)からは「療養型病院で理学療法士として働いてみたよ。一年半だけの経験をお伝えします」というテーマで発表をしていただきました。
卒業生の発表はどちらもやりがいと苦悩、葛藤が織り交ざった実際の臨床経験ならではの内容になっており、学部生にとってはややショックを受ける話もあったかもしれません。しかし、理学療法とはなんなのか、リハビリテーションとは、命とは、死とは、など大学生時代に明確に意識する機会は少ないものの、とても重要な事柄について議論する機会ができたのは学部生にとっても、卒業生にとっても良い機会であったと思います。
 
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発表後にはパネルディスカッションを行い、発表内容やテーマについて学部生と卒業生を交えた議論を行いました。様々な意見や質問が出ましたが、「将来の患者さんのために何ができるか」という今回のテーマついては、看取り・終末期の現場だけに限らず、学生の間に「自らが何をしたいのかを内面に問う事」と「悩みや疑問を相談できる縦・横の関係性を築く事」が重要であるという答えになりました。
 
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会が終わった後は学生時代もよく利用した居酒屋「風神」で懇親会を行いました。学部生とは将来の進路や今の現場での仕事内容について、卒業生とは臨床の悩みや疑問についてなど意見を交わしあう事ができました。
 
SAPSのOB・OG会での、9年目の理学療法士から在学生まで幅広い年齢層が縦の関係性を築き、理学療法やリハビリテーションのあり方について一緒に考える事ができる機会はとても貴重で、他にはない場になっていると思います。学部生は将来の患者さんのために今できる事を、卒業生は今の現場のためにできる事を一緒になって考えられる機会としてこのような活動が継続できればと思います。
 
SAPSのOB・OG会の開催には畿桜会(同窓会)のご支援をいただきました。ご支援いただきまして、本当にありがとうございました。

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