2018.12.10 

大学院生が第42回日本高次脳機能障害学会学術総会で発表!

12月6日、7日に神戸国際会議場で開催された第42回日本高次脳機能障害学会学術総会に院生4名が参加し、演題発表をしてきました(以下)。

 
① 藤井慎太郎(博士後期課程)「半側空間無視における反応時間の空間分布特性―机上検査と日常生活場面の乖離を埋める新たな評価の視点―」
② 高村優作(博士後期課程)「半側空間無視の諸症状とその回復過程―データベースから抽出した典型症例の症状と回復過程の分析―」
③ 大松聡子(博士後期課程)「著明な右視線偏向を呈した半側空間無視症状の病態メカニズム―情動喚起画像を用いた評価と介入―」
④ 大松聡子(博士後期課程)「運転動画視認時における半側空間無視症例の視線特性の定量的評価」
⑤ 寺田萌(修士課程)「自動詞ジェスチャー模倣時の視覚探索特性と失行重症度の関連性~模倣障害を呈した脳卒中症例における検討~」
 
本学会のテーマは「Neuropsychological Rehabilitationの原点とトピック」となっており、幅広い症状の症例を通じたディスカッションが活発にされていました。ここ5、6年は毎年のように参加していますが、今年は特に我々が取り組んでいる半側空間無視症状に関する報告が多かった印象です。
 
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私たちは、半側空間無視の研究チームで1つのセッション5演題並びで発表しました。無視症状に関する病態特性や回復過程、介入の視点、3D空間の評価、自動車運転…と臨床に即した流れで聞いて頂けたのではないかと思います。発表時間はもちろんですが、終わった後でも多くの方とディスカッションし大変有意義な時間でした。特に、最近取り組み始めた自動車運転動画の視線分析に関して、脳卒中後の自動車運転再開に長年取り組まれている方々に興味を持って頂き、内容について意見交換できたことが非常に有難かったです。
今後も研究チームの一員として、ますます研究活動に取り組んでいき、セラピストや症状に悩まれている方々に貢献していきたいと思います!
 

大学院(健康科学研究科 博士後期課程)
大松聡子

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