2018.12.10 

教職実践演習(中・高)の学外実習で国立民族博物館に行きました!~現代教育学科

平成30年11月15日(木)に教職実践演習(中・高)の学外実習で国立民族博物館に行ってきました。国立民族博物館は大阪万博記念公園内にあり、民族学・文化人類学を中心とした研究・展示を行なっている、博物館をもった研究所で世界各国の民族資料を見ることができます。
 
教職実践演習(中・高)の学外実習1-1
▲民族博物館前での集合写真
 
今回は、教員(参加した学生は、来年から小学校、中学校、高等学校でそれぞれ教壇に立ちます!)になった際に児童生徒を引率することを想定し、事前に話し合いを設け、どのような校外学習にするのか、どのような流れで進めていくのかなどを考えました。
事前の話し合いでは①校外学習の目標設定②引率を想定した際の注意点③事前・事後の学習について④タイムスケジュールの4点を中心に進めました。話し合いをもとにしおりやワークシートを作成し、実際に自分たちで立てた計画を実行することで、新しく気づくことがたくさんありました。特にタイムスケジュールについては、不測の事態に備えて待機しておくことや、大勢の児童生徒を引き連れて動くことを考え時間に余裕をもつこと、またその動線を考えておくことなど、学ぶことがたくさんありました。
また、事前にその場所を訪れて各公共施設や交通機関との打ち合わせをしておくことも校外学習を進めていく上で重要であることがわかりました。今回私たちは、民族博物館をホームページでしか把握しておらず、実際に行ってみると、館内はとても広く、内容も多かったため予定通りの時間で行動することができませんでした。このような事態が起きてしまったときに機応変に対応することも必要であると思いました。
 
教職実践演習(中・高)の学外実習2-1
▲事前に作成したしおり
 
ここからは館内の様子についてご紹介します。
館内はAエリア・Bエリア・Cエリアに別れており、それぞれの国の暮らしや文化、歴史などが記されてあり、それに関連したものか展示されています。
 
教職実践演習(中・高)の学外実習3-1-side
▲左:民族博物館のパンフレットより  右:Aエリアでの様子
 
Aエリアでは、アメリカ大陸やオーストラリア大陸のものが展示されていました。特に先住民のアボリジニの生活についての展示は先住民の生き抜く工夫を感じ、とても印象的でした。
 
Bエリアでは、南アジアや東南アジアの展示や言語、音楽のエリアがありました。そのなかでも言語のエリアでは、たくさんの国の言葉で書かれた『はらぺこあおむし』や『星の王子さま』の絵本が置かれており、似ている言葉や全く違う言葉など比較して楽しむことができました。その他にも、日本の方言を聞き比べることができたり、手話を使ったコミュ二ケーションについても学んだりすることができました。私たちは、音声によるコミュニケーションだけではなく、ジェスチャーやアイコンタクトなどさまざまな形でコミュニケーションをとることができるということを改めて実感しました。
 
Cエリアでは、朝鮮半島や中国といった近隣の国の展示があり、全体の雰囲気や展示は日本の文化に似ていて、歴史の教科書に載っているような親しみ深いものでした。中でも、モンゴルの遊牧民族が使用しているゲルの様子はとても興味深かったです。実際のゲルが置かれており、中に入ることができました。家具が持ち運び可能になっていたり、細部まで民族模様が施されていたりと、実際に見てみることで気づくことがたくさんあり、これこそが、校外学習の醍醐味だと思いました。
 
全てのエリアを見終わった後は、全員で集まり、今回の校外学習について振り返りの時間を設けました。展示や校外学習の引率についてそれぞれに感じたことや学んだことを話しました。特に印象に残ったものや展示について、エリアが変わるごとに雰囲気がガラッと変わることなど、様々な視点からの感想を聞き、自分だけでは気づかなかったこともあり、学びを深めることができました。
 
教職実践演習(中・高)の学外実習5-1
▲話し合いの様子
 
これから各々が進む学校現場で、今回の学外学習で学んだことを生かしていきたいと思います。
 
今回、国立民族学博物館様の「大学生・教員のためのみんぱく活用」というプログラムを活用させていただき無料で入館、展示場見学させていただきました。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。
 
 

現代教育学科 4回生  坂 綾乃

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